カトリック教会の復興とキリスト教解禁とは? わかりやすく解説

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カトリック教会の復興とキリスト教解禁

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 20:13 UTC 版)

日本のキリスト教史」の記事における「カトリック教会の復興とキリスト教解禁」の解説

カトリック教会ローマ教皇庁は、鎖国期を通じて日本への再宣教方策模索していたが、19世紀半ばには日本開国兆しありと見てフランス本部を置くパリ外国宣教会 (Missions Étrangères de Paris; M.E.P.) に日本への宣教師派遣依頼した。こうして1844年にテオドール・フォルカード (Théodore-Augustin Forcade) 神父司祭)が那覇派遣され2年滞在して日本への渡航許可再三求めたが、果たせ1846年帰国した。しかし、同年にフォルカードを初代教区長として日本使徒座代理区設立されその後1855年からユジェンヌ・エマニュエル・メルメ・カション (Eugène-Emmanuel Mermet-Cachon)、プリュダンス・セラファン=バルテルミ・ジラール (Prudence Séraphin-Barthélemy Girard)、ルイ・テオドル・フューレ (Louis-Théodore Furet) の3人の司祭那覇赴任して日本語学んでいたが、1858年日仏修好通商条約結ばれたことで、日本入国可能になった。メルメ・カション函館に赴き、ジラールは江戸経て横浜拠点構えた。ジラールは1862年横浜開国以来最初カトリック教会となる聖心教会その後移転し現在の山手教会)を建てたこのころヨーロッパカトリック教会強い関心日本寄せられていた証左として、1862年に「日本二十六聖人」の列聖が行われたことがあげられる1864年になってフューレは長崎土地購入、後から加わったベルナール・プティジャン (Bernard-Thadée Petitjean) 神父(後に司教と共に1865年教会堂建てた。これが大浦天主堂である。一か月後、教会訪れた婦人たちが自分たちは禁教下で信仰守り続けた潜伏信徒隠れキリシタン)であることを告白神父驚愕した。これを「長崎信徒発見」という。信仰表明した信徒多くカトリック教会復帰して司祭指導を受けるようになった詳細は「ベルナール・プティジャン#信徒発見」および「浦上四番崩れ#発端」を参照 しかし、彼らは同時に寺請制度拒否したために長崎奉行所迫害乗り出し浦上四番崩れ)、1867年成立した明治新政府慶応4年3月15日1868年4月7日)に五榜の掲示という高札掲示してキリスト教禁教継続したため、信徒への拷問流刑などが行われた。明治政府刑事罰与えたキリスト教徒カトリック留まらず他の地方でも東北正教会への日本人改宗者投獄されるなど、キリスト教弾圧全国的に行われた詳細は「五榜の掲示#第三」および「浦上四番崩れ#流配」を参照 だが、明治政府予想反してキリスト教禁止信徒への弾圧諸外国激し抗議反発引き起こした岩倉使節団欧米諸国視察した際、キリスト教解禁条約改正条件であるとされ、1873年明治6年)にキリスト教禁止令解かれた。 詳細は「禁教令#明治政府による禁教令とその廃止」および「高札#高札・制札の廃止」を参照

※この「カトリック教会の復興とキリスト教解禁」の解説は、「日本のキリスト教史」の解説の一部です。
「カトリック教会の復興とキリスト教解禁」を含む「日本のキリスト教史」の記事については、「日本のキリスト教史」の概要を参照ください。

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