カディス湾襲撃とは? わかりやすく解説

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カディス湾襲撃(1587年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/12 18:08 UTC 版)

ボナヴェンチャー (ガレオン)」の記事における「カディス湾襲撃(1587年)」の解説

1587年2月メアリー・ステュアート処刑されると、フェリペ2世はこれをイングランド侵攻好機判断し海軍出撃準備始めたボナヴェンチャー当時フランシス・ドレーク指揮下にあり、このイスパニア海軍侵攻阻止ないし遅延させるために送り込まれ艦隊旗艦であった。この艦隊はおよそ26の船からなりボナヴェンチャー以外にもHMSゴールデンライオン(英語版)、HMSドレッドノート英語版)、HMSレインボー英語版)という3隻の王国所有艦が含まれていた。その他に勅許会社であるレヴァント会社英語版所有大型帆船が3隻、150200トン規模戦艦が7隻、小型艇11ないし12隻あった。エリザベス1世からは以下のような勅令下された。 "to prevent the joining together of the King of Spain's fleet out of their different ports. To keep victuals from them. To follow them in case they should come out towards England or Ireland. To cut off as many of them as he could, and prevent their landing. To set upon the West Indian ships as they came or went."(一、他の港にいるイスパニア王の軍が集結せぬよう妨害せよ。一、敵方より食料奪取せよ。一、やつばらがイングランド・アイルランド方面へ向け出航せんとする気配ある時は、これを追跡せよ。一、敵軍徹底的に寸断し上陸阻止せよ。一、西インド艦隊あらば出船入船の別を問わず攻撃せよ。) 女王直後心変わりしもう少し攻撃的でない命令内容改めさせたが、ドレーク新たな命令書が到達する前の1587年4月12日イングランド出立してしまい、当初指示通り行動をとった。カディス湾船舶集められていると聞いたドレークは、当地にてこれら艦船拿捕する事を決めた17日間かけてカディス湾付近に辿り着いた彼等は、湾の内外に無数の敵艦停泊しているのを発見した副官のウィリアム・ボロー(英語版)と少しばかり協議行った結果ドレーク明朝まで待機すべきとの意見却下し艦隊突入させるよう決断したイスパニア側はベドロ・ブラヴォ・デ・アクーニャ(英語版麾下ガレー船小隊出撃可能な状態であったため、湾内全体展開してドレーク艦隊迎撃向かった。しかし彼等イングランド船へ呼びかけ可能な距離まで近づく前にボナヴェンチャー及びその僚船達が砲撃開始イスパニアガレオン船向かって砲弾叩き込んだ。4隻のイングランド王国軍船各々ペドロ艦隊全体それよりも高い火力備えており、イスパニア側は友軍艦船出撃準備が整うまでの時間稼ぎ徹することを強いられた。しかし程なくして彼等退けられ湾内ドレーク艦隊により掌握された。 翌月にかけて、艦隊イベリア地域リスボンサン・ヴィセンテ岬間の沿岸行き来しリスボン送り込まれていた敵海軍補給断った補給物資には大量板が含まれており、ドレーク私的な見積もりでは、これは糧食25,000トン以上も輸送可能な分量であった

※この「カディス湾襲撃(1587年)」の解説は、「ボナヴェンチャー (ガレオン)」の解説の一部です。
「カディス湾襲撃(1587年)」を含む「ボナヴェンチャー (ガレオン)」の記事については、「ボナヴェンチャー (ガレオン)」の概要を参照ください。

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