カディーム派
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「カディーム派」も参照 イフワーン派はそもそもカディーム派などの古くからある教派への批判から形成されており、形成当初からカディーム派などを「歪教」「異端」「外道」と痛烈に批判していたため、カディーム派との間には激しい軋轢があった。 イフワーン派が西安に伝来した際にはカディーム派のアホンと論争が行われ、信者の間でも殴り合いなどの争いが多発した。こうした争いは中華人民共和国成立後に収束したとされるが、イフワーン派とカディーム派の結婚は忌避される傾向にあったという。 西安のカディーム派のモスクで調査を行った今中 (2011)によると、カディーム派の葬儀にイフワーン派が参加することはほとんどないという。その一方で、澤井 (2018)によると、イフワーン派とカディーム派の葬儀の儀礼には両派の混同が見られるという。
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カディーム派
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「中国におけるイスラーム」の記事における「カディーム派」の解説
詳細は「カディーム派」を参照 カディーム派は中国におけるイスラームの最大教派である。「カディーム」(格底目、格底木)とはアラビア語で「古い」の意である。「老教」とも呼ばれ、新疆の回族には「大坊」と呼ばれる。18世紀以降は下記の新しい教派に教徒を奪われ、その数を減らしているが、それでもなお回族の大半を占める数百万人を抱えている。 通常、カディーム派はスンナ派のハナフィー学派に属しているとされているが、スンナ派がそれぞれの時代のウラマーの合意に基づいて教義を定めているのに対し、カディーム派はこれを認めておらず、同様にこれを認めていないシーア派的な要素の受容が見られる。 カディーム派は六信五行の厳格な履行、また、シャリーアを重視しており、中国の風土で形成されてきた宗教的な儀礼に非常にこだわっている。しかし、他教派に対して妨害を行うことは少なかった。
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