アホン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 16:54 UTC 版)
アホン(Āhōng、阿渾/阿衡/阿洪/阿訇)とは、イスラム教の宗教指導者の称号である。 ペルシア語でイスラーム諸学に通じた人物を意味する「アーホンド(Ākhund、ペルシア語: آخوند)」を語源とし[1][2]、テュルク系の諸言語にも借用されている[3]。ウラマー(神学者)、説教師、マドラサの教師を意味し、イマームの別称としても使われる[4]。東トルキスタン(新疆ウイグル自治区)ではイスラム教の宗教指導者を指す称号として使われるが、転じて男性に対する敬称としても使用されている[3][5]。
- ^ a b 澤井「アホン」『岩波イスラーム辞典』、63頁
- ^ a b c d e f g 中西「経堂教育」『中国のムスリムを知るための60章』、157-161頁
- ^ a b 濱田「アホン」『新イスラム事典』、65頁
- ^ 榎「アホン」『アジア歴史事典』1巻、80頁
- ^ a b c d 新免「アホン」『中央ユーラシアを知る事典』、31-32頁
- ^ a b 黒岩高「「学」と「教」--回民蜂起に見る清代ムスリム社会の地域相」『東洋学報』第86巻第3号、東洋文庫、2004年12月、 421-455(p.108)、 ISSN 03869067、 NAID 120006516932。
- ^ 中西「漢文イスラーム文獻におけるシャイフに関する敍述とその背景」『東洋史研究』第61巻第3号、9頁
- ^ 佐藤実「回儒」『中国のムスリムを知るための60章』収録(エリア・スタディーズ, 明石書店, 2012年8月)、209-211頁
- ^ 中西竜也「漢文イスラーム文獻におけるシャイフに關する敍述とその背景」『東洋史研究』第61巻第3号、東洋史研究會、2002年12月、 584-553頁、 doi:10.14989/155441、 ISSN 03869059、 NAID 40005641429。
- ^ 小沼孝博「清朝の新疆征服・統治とイスラーム聖者裔の「聖戦」」『中国のムスリムを知るための60章』収録(エリア・スタディーズ, 明石書店, 2012年8月)、209-211頁
- ^ 黒岩「「学」と「教」」]『東洋学報』第86巻第3号、101,103-104頁
- ^ 澤井「中国共産党とイスラーム」『中国のムスリムを知るための60章』、283-284頁
「アホン」の例文・使い方・用例・文例
- オフィスのセキュリティ強化のためにドアホンを設置した。
- アホンのページへのリンク