清真寺民主管理委員会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 09:30 UTC 版)
「中国におけるイスラーム」の記事における「清真寺民主管理委員会」の解説
1993年12月、中国伊斯蘭教協会は「清真寺民主管理試行弁法」を制定した。これによりモスクを管理するメンバーが民主的な選挙でえらばれるようになり、選ばれたメンバーはそれぞれ主任や副主任、会計などの役職に就き、3年の任期でモスクを運営することになった。モスクで管理委員会のメンバーが決定したらその名簿を地元の宗教事務局やイスラーム協会に提出し、行政上の審査、承認を経て管理委員会が発足される。この管理委員会には基本的には誰でも就任できることになっているが、暗黙の了解として敬虔で経済的に余裕があることが重視される傾向にある。澤井 (2018)によると、党の規則で宗教活動を禁じられている共産党員は管理委員会のメンバーになることが出来ない。その一方で、奈良 (2015)によると、昆明市のモスクの管理委員会には最低1名の共産党員が委員として参加しているとされているという。 清真寺民主管理委員会はモスクのアホンの招聘や解雇を決定する。アホンの人数は宗教事務局の許可を得なければ増やすことが出来ない。
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