清真寺の建設
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 10:17 UTC 版)
1958年4月、中国回教協会は張子良という人物から台北市大安区新生南路の3,300m2の土地を購入した。同年11月に清真寺の建設が開始され、2年後の1960年4月13日に当時としては極東最大のモスクである台北清真寺が完成した。清真寺の落成式は当時の副総統である陳誠が執り行い、式典にはブルネイ、フィリピン、日本、マレーシア、タイ、香港、オーストラリアなどの代表が出席し、そのなかでブルネイのスルタンがクルアーンの第1章の朗読を行った。清真寺には中国回教協会の本部が置かれた。清真寺の建設費のうち、イランとヨルダンから合計およそ150,000ドルが寄付され、台湾銀行から100,000ドルの融資が行われた。他にもサウジアラビアや、台湾のムスリムの故郷である寧夏回族自治区からも寄付があった。しかしこのとき清真寺は張子良と土地使用証明書の交換をしたが、そののち張子良は海外に移住し、15年以内にしなければならない土地の名義変更手続きをしなかったため台北清真寺の土地の登記簿上の所有者は張子良であった。 1971年にはサウジアラビアのファイサル2世が台湾を訪れた折に台北清真寺を訪問した。ファイサル2世はもともと10分間の滞在の予定だったが1時間滞在した。
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