オートマティック・シリーズ
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「ペンタコン」の記事における「オートマティック・シリーズ」の解説
マーケットにおけるプラクチカBシリーズのシェアを拡大するために、「プラクチカBシリーズ・オートマティック/マニュアルシリーズ」を一部改良し、一般的なアマチュア向けモデルとして導入されたシリーズで、1981年12月に出荷されたプラクチカB100がその幕を切って落とした。廉価であること、マニュアルシャッターを省略したこと、シャッタースピードは絞り優先AEで1/1~1/1000秒までとしたことが前シリーズからの変更点であると同時にこのシリーズの特徴でもあった。 プラクチカB100(PRAKTICA B100 1981年発売) - プラクチカB200を基本モデルとし、絞り優先AEのみの仕様で計画されたもの。特徴として、1/1~1/1000秒までの絞り優先AEの付いた金属幕フォーカルプレーンシャッター、TTL開放測光、ダイオードではなく指針によるシャッタースピードの表示、±2段階の露出補正が採用され、AEロックが省かれていた。軍艦部前面左側に「BC100」の表示が入っていた。プラクチカB100 第1の改良型(1983年発売) - ボディ及び裏蓋のカバーリングが滑らかなものになった。プラクチカBCオート(PRAKTICA BCauto 1985年発売) - プラクチカB100 第1の改良型の特定マーケット向けモデルで、軍艦部及び底板にクロムメッキが施されていた。軍艦部前面左側に「BCauto」の表示が入っていた。 プラクチカBCA(PRAKTICA BCA 1986年発売) - 1/1~1/30秒と1/60~1/1000秒を示す二つの発光ダイオードを使ったシャッタースピード表示が採用され、ファインダー内に露出オーバー及びアンダーをLEDで表示する機能と発光ダイオードによるストロボ・レディライトが付けられた。Xシンクロ同調速度が1/60秒となり、システム化されたコンピューター制御のストロボ機器専用のシンクロ接点がホットシューに追加された。使用電池はPX28もしくはそれとの互換電池である4SR44または4LR44である。またアダプターを介することで、SR44もしくはLR44またはAG13を4個使用してもよい。軍艦部前面左側に「BCA」と表示されていた。イエナフレックスAC-1(JENAFLEX AC-1 1987年発売) - プラクチカBCAのバリエーションで、ボディ前面にホールドしやすくするためのグリップが追加されていた。ネームプレートに「JENAFLEX」の刻印、軍艦部前面左側に「AC-1」の刻印、ボディ前面右側のカバー上にカール・ツァイス・イエナのシンボルマークが入っていた。 プラクチカBCS(PRAKTICA BCS 1989年発売) - プラクチカBCAからファインダー内の絞り値表示、モータードライブ用の接続端子、露出補正機構を省いたモデル。また、裏蓋が斜め縞の革張りになっていた。ボディ前面右側のカバー上に黒無地のプレートが嵌め込まれているが、これには何も表示されていない。軍艦部前面左側に「BCS」と表示されていた。プラクチカBMSと共に1990年12月まで製造が続けられ、プラクチカBシリーズの掉尾を飾ったモデルでもある。 プラクチカBCC(PRAKTICA BBC 1989年) - プラクチカBCSからセルフタイマーを省いたモデル。軍艦部前面左側に「BCC」と表示されていた。
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