オペレーティングシステムでのサポート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/10 08:02 UTC 版)
「TRIM」の記事における「オペレーティングシステムでのサポート」の解説
TRIMコマンドの発行は、サポートされているオペレーティングシステムでのみ実行される。以下の表は、オペレーティングシステムと、コマンドをサポートする最初のバージョンを示している。さらに、ATA規格にTRIMコマンドが追加されるよりも前に設計された古いSSDでは、ファームウェアの更新が必要となる。更新されていない場合、新しいコマンドは無視されます。ただし、すべての古いSSDでTRIMコマンドをサポートするアップデートが準備されているわけではない。 空き領域を正しく理解しているプログラムだけが安全にコマンドを発行できるため、TRIMのサポートは、ファイルシステムドライバーによっても異なる。 オペレーティング・システムサポート開始備考DragonFly BSD 2011-05 2011年5月 FreeBSD 2010-07 8.1 – 2010年7月 バージョン8.1でブロックデバイスレイヤーに追加。UFSに対しては8.3および9で追加 、ZFSに対しては9.2で追加。ソフトウェアRAID環境へは10で対応。 NetBSD 2012-10 2012年10月 Linux 2008-12-25 2.6.28–25 2008年12月 2.6.28でFTL NANDフラッシュデバイス初期サポートが追加。 ATA TRIMコマンドのサポートは、2.6.33で追加。トリムを自動的に発行できるファイルシステムは、 Ext4 、Btrfs、FAT、GFS2、JFS、XFS、およびNTFS-3G。 一部のディストリビューションでは、パフォーマンスの問題により、自動実行をデフォルトで無効にし、スケジュール化で対応している。Ext3、NILFS2、およびOCFS2では、オフラインでのTRIMを実行するioctlが用いられる。仕様ではTRIM実行範囲のリストが必要だが、カーネル3.0では、単一の範囲でのみ呼び出されるため、実行が遅い。 macOS 2011-06-23 10.6.8(2011年6月23日) AHCIブロックデバイスドライバーは、10.6.6(10J3210)でTRIMのサポート有無を表示する機能を搭載した が、IOStorageFamilyおよびHFS Plusファイルシステムを介してTRIMを実行できるようになった10.6.8までは使用できなかった[要出典]。 10.10.4以前では、AppleブランドのSSDに対してのみネイティブでTRIMが有効となっていた。ただし、サードパーティのユーティリティを使用して、他社製のSSDに対しても機能を有効化できる。 Yosemiteへのアップデートにより、古いサードパーティのTRIMドライバーが使用できなくなったが、Yosemiteでも動作する更新されたドライバーは存在している 。アップデート10.10.4で、コマンドラインユーティリティのtrimforceから他社製SSDに対してもTRIMを有効化できるようになった。 Microsoft Windows 2009–10 Windows 7・Windows Server 2008 R2 – 2009年10月 Windows 7は当初、 パラレルATAおよびシリアルATAを含むATアタッチメントファミリのドライブに対してのみTRIMをサポートし、デバイス自体がコマンドを受け入れる場合でも、Storport PCI-Express SSDなどのデバイスに対してはサポートしていなかった。ネイティブのMicrosoftドライバーでは、TRIMコマンドはWindows 7のAHCIおよびレガシーIDE / ATAモードで動作することが確認されている。Windows 8以降では、NVMeによるPCI Express SSDのトリムと、USB Attached SCSI Protocol(UASP)などのSCSIドライバースタックを使用するデバイスに対しての、TRIMコマンドと同様のunmapコマンドをサポートする。Windows 7に対しては、KB2990941のアップデートをDISMを利用しセットアップ時に組み込むことにより、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}PCIe SSDへのTRIM[要出典] を追加できる。 TRIMはReFSとNTFSでサポートされており、無効化するためのDisableDeleteNotifyスイッチも実装されている。他のファイルシステムに対しての実装は、複数ソース間で情報が一致していない。 OpenSolaris 2010-07 2010年7月 Android 2013から7 4.3 - 2013年7月24日 デバイスが1時間以上アイドル状態で、80%以上充電されている場合(充電器に接続されている場合は30%以上)、24時間ごとに最大1回fstrimを自動的に実行する。
※この「オペレーティングシステムでのサポート」の解説は、「TRIM」の解説の一部です。
「オペレーティングシステムでのサポート」を含む「TRIM」の記事については、「TRIM」の概要を参照ください。
- オペレーティングシステムでのサポートのページへのリンク