オペレーティングシステムでの入出力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/13 02:27 UTC 版)
「入出力」の記事における「オペレーティングシステムでの入出力」の解説
「標準ストリーム」も参照 オペレーティングシステム(OS)では、ユーザ向けに、デフォルトの入出力経路や装置を用意していることが多い。 以下はUNIX(およびMS-DOSなど、いわゆるUNIX風のシステム)のプロセスにおいてデフォルトのファイル記述子に対応する、標準入出力と呼ばれる入出力。カッコ内は略称(C言語の標準のライブラリ仕様にも含まれている)。 標準入力 (stdin) 一般的にはキーボードに対応する。コンピュータ(オペレーティングシステムもしくは実行プログラム)への指示や入力データを投入するための入力装置 標準出力 (stdout) 一般的にはディスプレイ(キャラクタ表示)に対応する。コンピュータ(オペレーティングシステムもしくは実行プログラム)からの実行状態の報告や実行結果が表示される出力装置。ただし、実行状態の経過報告と実行結果を同時並行で出力するプログラムの場合は、実行結果のみをここへ出力する 標準エラー出力 (stderr) 一般的にはディスプレイ(キャラクタ表示)に対応する。コンピュータ(オペレーティングシステムもしくは実行プログラム)からの実行状態の経過報告などが表示される2番目の表示出力装置 以下はMS-DOSが、標準で用意している、装置の入出力。カッコ内は同じく略称。 標準補助入出力 (stdaux) 一般的にはシリアルポートや通信回線に対応する。コンピュータ(オペレーティングシステムや実行プログラム)が、通信回線経由で接続されている端末などとの間でデータの入出力を交わすための入出力装置。デバイス名は AUX。 標準プリンタ出力 (stdprn) 一般的にはプリンター(キャラクタ出力)に対応する。実行プログラムからの帳票印字を出力するための装置。デバイス名は PRN。 コンピュータにより、備わっている入出力の種類や個数は異なる。しかし、オペレーティングシステムは、それらや他の種類のファイルなどを全て、ファイル記述子といったものに抽象化し、同列の存在として扱うようにしていることが多い。 ファイル記述子(など)の入出力先を切り替える事を、リダイレクトと言う。
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