オブジェクト指向方法論の進展とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > オブジェクト指向方法論の進展の意味・解説 

オブジェクト指向方法論の進展

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/24 07:39 UTC 版)

オブジェクト指向」の記事における「オブジェクト指向方法論の進展」の解説

OOPSLA開催連動してまずオブジェクト指向設計OOD)とオブジェクト指向分析OOA)が立ち上げられた。これは構造化開発SDSA倣っていた。1980年代後半からOOPSLA界隈識者たちによって様々な分析メソッド設計メソッド発表されるようになったこの分析/設計メソッドから導出される概念モデルを、形式的にチャート化ないしダイアグラム化するという作業モデリングであり、構造化開発でも機能モデルデータモデル実体関連モデルER図)などが存在していたが、抽象化尊ぶオブジェクト指向開発では特にこのモデリング重視されたのが特徴である。1988年オブジェクト指向システム分析OOSA)、1990年からのCoad&Yourdon法、1991年Booch法オブジェクトモデル化技法OMT)、1992年オブジェクト指向ソフトウェア工学OOSE)、1993年のフュージョンメソッドとMartin&Odell法といった数々オブジェクト指向方法論object-oriented methodology)によるモデリング手法発表されいずれも形式言語化されていたのでオブジェクト指向では、モデリング言語プログラミング言語並んでソフトウェア開発両輪になった1990年前後から認知されようになったオブジェクト指向方法論とは、要求分析概念設計・モデリング・プログラミングといった一連の工程総括的に形式化した理論体系であり、ソフトウェア開発総合技術としてのオブジェクト指向体現していた。1994年モデリング言語プログラム設計直接適用したGOFデザインパターン初回発表された。Booch法OMTOOSE考案者スリーアミーゴス)は、後のIBMブランドになるラショナルソフトウェア合流して統一モデリング言語UML)を制作し1995年OOPSLA初回発表したオブジェクト指向ソフトウェア開発工程分野にも広がりモデル駆動工学ドメイン固有言語リファクタリングアジャイルソフトウェア開発といった数々トピックOOPSLAから誕生している。IBMラショナルオブジェクト指向開発工程フレームワーク標榜するラショナル統一プロセス2003年公開した1989年にはIBM社、Apple社ヒューレットパッカード社、サンマイクロシステムズ社、アメリカン航空などの11社がコンピュータ産業共同事業団体OMGObject Management Group)を設立した。その主な目的は、企業システムネットワークの基盤になる分散コンピューティング構築するための分散オブジェクト設計標準化を図ることであった。ここでのオブジェクトデータメソッド複合体定義されていた。1991年分散オブジェクト規格パラダイムとなるCORBA発表された。1997年OMG標準モデリング言語UML策定された。モデリング形式体系化に力を注いでいたOMGモデル駆動工学メソッド確立進めて2001年モデル駆動アーキテクチャ発表している。

※この「オブジェクト指向方法論の進展」の解説は、「オブジェクト指向」の解説の一部です。
「オブジェクト指向方法論の進展」を含む「オブジェクト指向」の記事については、「オブジェクト指向」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「オブジェクト指向方法論の進展」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「オブジェクト指向方法論の進展」の関連用語

オブジェクト指向方法論の進展のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



オブジェクト指向方法論の進展のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのオブジェクト指向 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS