オブジェクト指向分析設計
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オブジェクト指向分析設計 (オブジェクトしこうぶんせきせっけい、OOAD、英: object-oriented analysis and design ) は、ソフトウェア工学において、ソフトウェア (システム) を相互作用するオブジェクトの集まりとしてモデル化 (オブジェクト指向モデリング) する、オブジェクト指向に基づくソフトウェア開発の方法である。オブジェクト指向の理論的枠組みに基づくソフトウェア開発、すなわちオブジェクト指向開発を行う際の、ソフトウェア開発工程において、分析工程であるオブジェクト指向分析 (OOA; object-oriented analysis) と、設計工程であるオブジェクト指向設計 (OOD; object-oriented design) の、総称である。なおプログラミング工程は、オブジェクト指向プログラミング (OOP; object-oriented programming) という。オブジェクト指向プログラミングの詳細については同項目を参照のこと。オブジェクト指向開発の具体的な方法論を、オブジェクト指向開発方法論 (object-oriented methodology) という。この項目では、オブジェクト指向開発におけるオブジェクト指向分析とオブジェクト指向設計、およびオブジェクト指向開発方法論を、主に説明する。
- ^ “What Is Object-Oriented Design?”. Object Mentor. 2007年6月30日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2007年7月3日閲覧。
- ^ エリック・ガンマ、リチャード・ヘルム・ラルフ・ジョンソン・ジョン・ブリシディース・本位田真一 (訳) ・吉田和樹 (訳)『オブジェクト指向における再利用のためのデザインパターン 改訂版』ソフトバンククリエイティブ、1995 (1999再版)。ISBN 978-4-7973-1112-9。
オブジェクト指向設計
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「NS-8000」の記事における「オブジェクト指向設計」の解説
オブジェクト指向設計とは、保有データとそれに対する手続きがカプセル化されたオブジェクトとしてモジュール化するものである。 各ノードをオブジェクトとしてモジュール化し、メッセージで疎結合な通信を行う。また、上位クラス(基底クラス)の機能を下位クラスが継承することで効率化できる。
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オブジェクト指向設計
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「抽象化 (計算機科学)」の記事における「オブジェクト指向設計」の解説
詳細は「オブジェクト指向」を参照 何を抽象化して、何をコードを書く者の制御下に置くかの判断は、オブジェクト指向設計とドメイン分析の主要テーマである。実世界での適切な関係を見極めることは、オブジェクト指向分析のテーマでもある。 一般に、適切な抽象化を決定するには、範囲/ドメイン分析/連携すべきシステムの決定/様々な制約の分析など、様々な判断を必要とする。そして、オブジェクト指向分析をプロジェクトの外的条件(時間と費用)を考慮して行う。上の単純な例では、ドメインとは庭であり、豚や牛やそれらの食習慣は制約である。詳細な解析により、コード作成者は利用可能なものなら何でも餌として与える柔軟性を持つ必要があると判断する。そのため、クラス自体に餌の型をコード化する必要がないと判断され、結果として豚であっても雌牛であっても同じ Animal クラスとなる。DairyAnimal を別のクラスとする判断を下した場合には詳細は変化するが、ドメインや制約は変わらない。従って全てはプログラマの制御下にある。オブジェクト指向プログラミングでの抽象化と、ドメインや制約の抽象化は区別されている。
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オブジェクト指向設計
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「オブジェクト指向分析設計」の記事における「オブジェクト指向設計」の解説
オブジェクト指向設計 (OOD; object-oriented design) は、オブジェクト指向分析で得られた分析モデルを、さまざまな種類の制約 (constraint) を考慮したモデルに変換する工程である。ここで述べたさまざまな種類の制約には、選択したアーキテクチャに因る制約、非機能的制約 (技術的制約と環境面の制約を含む) を含む。具体的には、トランザクションスループット、レスポンスタイム、実行時のプラットフォーム、開発環境、プログラミング言語などが含まれる。 オブジェクト指向設計では、分析モデルで明確化された多くの概念を、クラスとインタフェースに対応づける。オブジェクト指向設計の成果物は、問題領域についてシステムが「どのように」構築されるかを詳細に記したモデル図と文書である。ただしアジャイルソフトウェア開発の開発方法論を採用する場合は、オブジェクト指向設計の成果物は、必要十分な最小限の成果物を必要十分な最小限の詳細さの水準で作成するのみであることが多い。
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