オブジェクト指向開発の始動とは? わかりやすく解説

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オブジェクト指向開発の始動

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/24 07:39 UTC 版)

オブジェクト指向」の記事における「オブジェクト指向開発の始動」の解説

1986年からACM計算機協会)がOOPSLAオブジェクト指向会議)を年度開催するようになり、オブジェクト指向コンピュータサイエンス一つムーブメントになったOOPSLA初期チェアパーソンは、Smalltalk生まれたゼロックスパロアルト研究所フェロー務めることが多かったSmalltalk正確にプログラミング言語GUIフレームワーク合わせた統合開発運用環境であり、ゼロックスAlto機上OSまたはミドルウェアとして制作されていた。ゼロックスAltoGUI初め汎用的サポートしたコンピュータOSあり、かスティーブ・ジョブス啓発してMacintoshモデルになったことはよく知られている。1980年代前半コンピュータ界隈は、CUIキャラクタ・ユーザーインターフェース)からGUIグラフィカル・ユーザーインターフェース)への過渡期であったので、すでにプログラミングパラダイムGUIデザイン理論ミックスさせていたオブジェクト指向は、その当時における次世代的なソフトウェア開発技術なり得るものとして関心集めていた。 また別の背景としては、1970年代からの主流である構造化開発拡張続けていた中で、様々なデータ構造図データフロー図技法およびデータモデリングの手法がやや乱立気味になっていたという事情があり、その見直し兼ねて一から仕切り直しによるソフトウェア開発技術標準化standardization)を図りたいとする産業界計算機科学界の思惑もあった。オブジェクト指向はそのためのスローガンとしても最適であったこうした経緯から技術的以外の意味も与えられオブジェクト指向同時にバズワード化することにもなっている。構造化開発機能中心にして機能データ構造個別デザインする段階的詳細化基礎にしていたのに対しオブジェクト指向データ機能一つにまとめたobjectソフトウェアデザイン中心にした上でエドガー・ダイクストラ発案抽象データ構造及びバーバラ・リスコフ提唱抽象データ型基礎にしていた。これは前述Simulaスタイル由来である。オブジェクト指向開発object-oriented development)という言葉最初に引用したのは、1986年ソフトウェア技術者グラディ・ブーチであったとされる。その最初活用対象になったのは、データベース開発オペレーティングシステム開発およびユーザーインターフェース設計であった

※この「オブジェクト指向開発の始動」の解説は、「オブジェクト指向」の解説の一部です。
「オブジェクト指向開発の始動」を含む「オブジェクト指向」の記事については、「オブジェクト指向」の概要を参照ください。

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