多態性とは? わかりやすく解説

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ポリモーフィズム

別名:ポリモルフィズムポリモフィズム,多態性,多様性
【英】polymorphism

ポリモーフィズムとは、「メッセージの送信側とメッセージ受信側動的に決まる」というオブジェクト指向プログラミング言語が持つ性質のことである。

ポリモーフィズムは、オブジェクト指向設計原則である「機能実装分離」を実現するために欠かせない機能で、オブジェクト呼び出す側が意識しなくても実行時条件合った適切なメソッド実行できる。ポリモーフィズムは、継承利用しているため、オーバーライド同様な機能見えるが、ポリモーフィズムの場合機能置き換わるではなく同一名称メソッドであるが振る舞い異なメソッドとして働く。

なお、ポリモーフィズムの実現には、動的バインディングという機能プログラミング言語備わっている必要があるSmalltalkJavaなどは動的バインディングであるが、C++静的バインディングである。そのため、C++では仮想関数導入して実行時までバインディング遅らせることでポリモーフィズムを実現している。

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ポリモーフィズム

(多態性 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/27 03:45 UTC 版)


ポリモーフィズム: polymorphism)とは、それぞれ異なる型に一元アクセスできる共通接点の提供[1]、またはそれぞれ異なる型の多重定義を一括表現できる共通記号の提供[2]を目的にした、型理論またはプログラミング言語理論英語版の概念および実装である。この用語は、有機組織および生物の種は様々な形態と段階を持つという生物学の概念からの借用語である[3]多態性多相性と邦訳されることが多い。


  1. ^ polytypismは他の分野で「多型性」と邦訳されることがある[5]
  2. ^ ポリタイピックプログラミング(polytypic programming)はジェネリックプログラミングと同一視されることがある。Polytypic Programming in Haskell | SpringerLink
  1. ^ Bjarne Stroustrup (2007年2月19日). “Bjarne Stroustrup's C++ Glossary”. 2017年3月8日閲覧。 “polymorphism – providing a single interface to entities of different types.”
  2. ^ Cardelli, Luca; Wegner, Peter (December 1985). “On understanding types, data abstraction, and polymorphism”. ACM Computing Surveys 17 (4): 471–523. doi:10.1145/6041.6042. http://lucacardelli.name/Papers/OnUnderstanding.A4.pdf. : "Polymorphic types are types whose operations are applicable to values of more than one type."
  3. ^ Polymorphism”. The Java™ Tutorials: Learning the Java Language: Interfaces and Inheritance. Oracle. 2021年9月8日閲覧。
  4. ^ Conallen, J.; Engle, M.; Houston, K.; Maksimchuk, R.; Young, B.; Booch, G. (2007). Object-Oriented Analysis and Design with Applications (3rd ed.). Pearson Education. ISBN 9780132797443 
  5. ^ 重和, 樋口「光の非視覚的作用と概日リズム : 生理的多型性へのアプローチ(生理人類学のキーワード"生理的多型性"の本質に迫る)」『日本生理人類学会誌』第18巻第1号、2013年、39–43頁、doi:10.20718/jjpa.18.1_39 
  6. ^ C. Strachey – Fundamental Concepts in Programming Languages http://www.itu.dk/courses/BPRD/E2009/fundamental-1967.pdf
  7. ^ a b Cardelli, Luca; Wegner, Peter (December 1985). “On understanding types, data abstraction, and polymorphism”. ACM Computing Surveys (New York, NY, USA: ACM) 17 (4): 471–523. doi:10.1145/6041.6042. ISSN 0360-0300. http://lucacardelli.name/Papers/OnUnderstanding.A4.pdf. 
  8. ^ Allen B. Tucker (28 June 2004). Computer Science Handbook, Second Edition. Taylor & Francis. pp. 91–. ISBN 978-1-58488-360-9. https://books.google.com/books?id=9IFMCsQJyscC&pg=SA91-PA5 
  9. ^ Pierce, B. C. 2002 Types and Programming Languages. MIT Press.
  10. ^ Objects and Aspects: Row Polymorphism | Neel Krishnaswami, Department of Computer Science, Carnegie Mellon University
  11. ^ 実例によるPureScript
  12. ^ OCamlで構築するモダンWeb:型付きHTML5プログラミングの実際 | 有限会社ITプランニング | 今井 敬吾


「ポリモーフィズム」の続きの解説一覧

多態性 (多相性、ポリモフィズム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/11 01:34 UTC 版)

オブジェクト指向分析設計」の記事における「多態性 (多相性ポリモフィズム)」の解説

多態性 (polymorphism) は、あるオブジェクトへの操作呼び出しではなく受け手オブジェクトによって定まる特性である。

※この「多態性 (多相性、ポリモフィズム)」の解説は、「オブジェクト指向分析設計」の解説の一部です。
「多態性 (多相性、ポリモフィズム)」を含む「オブジェクト指向分析設計」の記事については、「オブジェクト指向分析設計」の概要を参照ください。

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