エンブレムとシンボルの差異とは? わかりやすく解説

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エンブレムとシンボルの差異

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/13 09:36 UTC 版)

「エンブレム」記事における「エンブレムとシンボルの差異」の解説

日常会話においては「エンブレム」という語はしばし「シンボル」象徴シンボル)と同じ意味で使われるが、厳密に両者の間には区別がある。「エンブレム」は、観念または特定の人や物を表すのに使われる図案を指す。具体的にエンブレムは、神性部族または国家・徳または悪徳といった抽象概念視覚的な用語で具体化させたもので、対象または対象の対応物である。 エンブレム身元確認バッジとして身につけたりすることもできる。たとえば、使徒ヤコブエンブレム実物または金属製の「ホタテガイの殻」で、ヤコベの聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラに向かう中世巡礼者たちはそれを帽子や服に縫いつけて、自分たちの目的明らかにした。中世には多く聖人たちに、絵などの画像その人わからせるためのエンブレム与えられていた。アレクサンドリアのカタリナには「車輪」または「剣」、聖アントニウスには「豚」または「小さな鐘」がその例である。これらは、とくに美術描かれる聖人を表す時にはアトリビュート象徴物)とも呼ばれた一方、王や偉人に対しては、一族紋章区別するエンブレムPersonal device私的意匠)と呼んだその中でももっとも有名なものは、フランス王ルイ14世の「太陽」、フランソワ1世の「サラマンダーSalamander)」、イングランド王リチャード3世の「イノシシ」などである。 15世紀・16世紀には、表に肖像画・裏にエンブレム描かれ大きなメダルが(最初イタリアから流行になった。それらは友人に、あるいは外交上の贈り物として贈呈された。その最初期かつ良質のものをピサネロ多く作った現代アメリカ合衆国では、警官の「バッジ」が(時には個人識別する番号あるいは名前とともに個人のメタル・エンブレムと言われている一方で、どの部署所属しているかを表す、制服縫いつけた刺繍「エンブレム」もある。(記章) 他に国章National emblem)もある。 一方で「シンボル」は、より具体的な方法で、あるものを別のものに代用する。 以上のことから次のような言い方ができる。 キリスト教十字架は、はりつけシンボルで、犠牲エンブレム。 赤い十字は、国際赤十字シンボルで、白地に赤い十字の旗は人道主義精神エンブレムである。 三日月形Crescent)は、月のシンボルであり、またイスラム教エンブレムでもある。 髑髏と骨は毒と識別するシンボルであり、骸骨Skull (symbolism))ははかない人間一生のエンブレムである。

※この「エンブレムとシンボルの差異」の解説は、「エンブレム」の解説の一部です。
「エンブレムとシンボルの差異」を含む「エンブレム」の記事については、「エンブレム」の概要を参照ください。

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