エルズミア運河とは? わかりやすく解説

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エルズミア運河

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/05 01:47 UTC 版)

トーマス・テルフォード」の記事における「エルズミア運河」の解説

シュロップシャー高い評価得たため、テルフォードは1793年にエルズミア運河の詳細な設計と建築マネジメント委任された。エルズミア運河はシュロップシャー北西部のエルズミアの町を通ってレクサム製鉄所炭鉱チェスターをつなぐものであり、既に存在してチェスター運河マージー川活用することになっていた。 いろいろな構築物中でも、スランゴスレンの谷でディー川にかかるポントカサステ水路橋めざましい建築物であり、テルフォードは鋳鉄プレート作って細工固定するトラフからなる新し工法用いてこれを作った。ポントカサステ水路橋は1,000フィート (300 m)の長さ谷底から126フィート (38 m)の高度を有しており、45フィート(15m)の幅がある19個のアーチがある。テルフォードは大規模建築物鋳鉄用いた最初期建築家であったため、砂糖と鉛を煮詰めたシーリング材接合用いるなどの新し技術開発した著名な運河技士であったウィリアム・ジェソッププロジェクト監督したが、工事の細かい点についてはテルフォードにまかせていた。水路橋ユネスコの世界遺産指定されている。 同時期にテルフォードはシュルーズベリー運河設計と建築に関わった。もともとの担当技師だったジョサイア・クロウスが1795年亡くなったため、テルフォードがこれを引き継いだ。このプロジェクトでテルフォードが関わった作品としては、鋳鉄用いたロングドン=オンターン水路橋設計あげられる。これはポントカサステ水路橋先立つもので、たったひと月前にベンジャミン・アウトラムがダービー運河作った英国最初鋳鉄水路橋よりもずっと大きいものであった。 エルズミア運河は1805年完成し、テルフォードの土木技師として名声高まったこのため運河建築責任者としてしなければいけない仕事以外にも、テルフォードは多く他のプロジェクトについていつも意見求められるようになったリヴァプール給水設備ロンドン波止場改修ロンドン橋再建(1800年頃)などはこうしたプロジェクトの例である。 最も有名なものとしては、再度ウィリアム・パトニーの意向を受け、1801年にテルフォードはスコットランドハイランド地方輸送網を改善するための基本計画策定した。これは20年以上かかる一大プロジェクトで、カレドニアン運河、グレート・グレン、クリナン運河部分的な再設計、920マイル (1,480 km)の新道路、クライゲラヒーなど1,000本を越え新しアバディーン、ダンティー、ピーターヘッド、ウィック、ポートマホマック、バンフを含む多数港湾改修32新し教会などからなるものであった。 テルフォードはスコットランドローランド地方幹線道路建築請け負っており、これは184マイル (296 km)の新道路と、カークーブリーのトングランドでディー川を渡るための112フィート(34 m)の石橋から129フィート(39 m)の高さがあるラナークのカートランド・クラッグズ(1822年)まで、多数からなるものであった。 テルフォードは1806年スウェーデン国王グスタフ4世アドルフから、ヨーテボリストックホルムの間をつなぐ運河建設について相談受けた。テルフォードの計画採用されイェータ運河建設1810年はじまった。テルフォードはこの頃スウェーデンまで旅をし、重要性の高い最初掘削監督した。 テルフォードのプロジェクト多く大蔵省証券貸付委員会委員という職務のせいで請け負ったものであった。この機関1817年貧困雇用法により設置されたもので、雇用を生みだす公共事業財政支援を行うことを目的としていた。

※この「エルズミア運河」の解説は、「トーマス・テルフォード」の解説の一部です。
「エルズミア運河」を含む「トーマス・テルフォード」の記事については、「トーマス・テルフォード」の概要を参照ください。

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