イラク政府軍などによる奪還
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「モースル」の記事における「イラク政府軍などによる奪還」の解説
詳細は「モースルの戦い」を参照 2016年3月25日、イラク政府はモスルの奪回作戦を開始したと発表した。軍と民兵部隊はモスルを州都とするニナワ州での制圧作戦の第1段階に着手し、4村を取り戻した。 2017年1月24日、アバディ首相はチグリス川により東西に分かれているモースルの東部全域をISILから解放したと発表した。 2017年2月19日、イラク政府軍はモースル西部奪還に向けた作戦を本格的に開始、モースル南部に位置する国際空港をイラク政府軍が制圧した。 2017年2月28日、イラク軍合同作戦司令部のヤララ中将がモースルを東西に隔てる5本の橋のうち1本を占領したと発表した。 2017年3月6日、イラク政府軍即応部隊がモースル美術館、司法機関ビル、地元警察本部、裁判所、銀行、電気水道当局など西部の主要政府機関の奪還に成功した。またモースル東西を結ぶ5本の橋のうち2本を占領した。 2017年3月12日、イラク政府軍(陸軍第9部隊)は、市外につながる道路を全て封鎖し、掃討作戦を進め、イラク政府軍の司令官はAFPの取材に対し、「西部のおおむね1/3以上を支配下に収めた」と述べた[リンク切れ]。 2017年3月14日、イラクの警察部隊が西部の旧市街地にあるモースル駅と隣接するバスターミナルの奪還に成功したと発表した。 2017年4月25日、イラク政府軍のアリー・ハーシェム・ホセイニー司令官がロシア連邦のスプートニク通信のインタビューに答え、「モスル西部の75%を掌握している」と述べた。 2017年5月4日、イラク治安部隊の統一作戦司令部が声明を出し、モースル西部地区の奪還に向け、新たに「北方での攻撃を開始した」と明らかにした。治安部隊はこれまで、主に同地区の南方から旧市街に向け進撃してきた。 2017年5月15日、イラク治安部隊は、住民に自宅待機を求める文書の上空からの散布を開始した。軍や地元メディアからの情報では、ISILが残るのはモスル西部の旧市街と近接する7地区とされた。 2017年5月16日、イラク軍とアメリカ主導の有志連合が「モスルの西側9割を制圧した」と発表。 2017年5月24日、劣勢を受けモースルにいたISILの幹部全員がキルクーク県ハウィジャに移ったと、ロシアのRIAノーボスチ通信が報道した。 2017年6月18日、イラク軍や治安部隊は、ISILがイラクにおける最大拠点としてきたモースル旧市街へ、3方向から突入作戦を始めた。旧市街には、最高指導者バグダディ容疑者が演説したモスク(イスラム教礼拝所)がある。 2017年6月21日、バグダディが2014年に国家樹立を宣言した「光のモスク」が爆破された。 2017年6月29日、イラク軍が「光のモスク」を制圧。 2017年7月2日、ロイター通信の報道では、イラクの反テロ部隊がチグリス川西岸の旧市街マカウィ地区を奪還。ISIL軍は塹壕戦を展開しているとしている。 2017年7月9日、イラク軍主体の軍事作戦を統括する「統合作戦司令部」のヤヒヤ・ズバイディ司令官が、地元テレビに対して「モスルは完全に解放された」と述べた。 2017年7月10日、イラクのハイダル・アル=アバーディ首相は「モスルを完全に奪還した」と発表した。
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