アルト
才能などが秀でたという意味のイタリア語。初代モデルは1979年5月に登場したが、このときは商用車で、乗用車となったのは商用3代目の途中89年4月から。消費税実施がキッカケでもあった。商用アルトは47万円という価格で人気となった。
乗用車のボディタイプは3、5ドアのハッチバックで、3ドアにはスライド式もあった。エンジンは3気筒547cc、SOHC・32ps/40psと、DOHC・44ps。ミッションは5速MT(フロア)と3速AT(コラムとフロア)を選べた。駆動方式はFF。
90年2月、660ccエンジンの新規格に合致するモデルを発売した。2335mmのホイールベースと1395mmの全幅は変わらず、全長が100mm長い3295mmになった。657ccエンジンは3気筒SOHC・12バルブで42ps、ミッションはフロアタイプの4速、5速MTと3速ATがあった。全車にフロントディスクブレーキとラジアルタイヤを標準装備。従来商用車だったワークスは乗用カテゴリーとなり、DOHCインタークーラー付きターボ64psのハイパワーエンジンを採用した。7月、ワークスシリーズに、61psのインタークーラー付きターボエンジンを載せたターボieを追加。女性向けに企画した3速AT仕様もあった。
91年11月、ハッスルを発売。フランス流のフルゴネットスタイルで乗用型と商用型があった。フロントドアから後部を巨大な箱としたスタイルで、スペース効率は高かった。フルタイム4WD車もあった。
94年11月、フルモデルチェンジ。乗用としては3代目。ホイールベースは2335mmで2代目と同数値、ボディタイプは3ドアと5ドアのハッチバック。スポーティなワークスは3ドアだけとなった。エンジンは3気筒SOHC・6バルブの42psをベーシックとして、12バルブの52psと55ps、DOHCでインタークーラー付きターボの64ps(ワークス用はボア×ストロークを変更して658ccにしてあった)をそろえた。駆動方式はFFとフルタイム4WDがあり、これはワークスでも同じ。
95年3月、10・15モード燃費が26.5km/L(5速MT)という低燃費車Svを追加した。5月、5速MTだけだったワークスRS、ZのFF車に電子制御の4速ATを加えた。
97年4月、マイナーチェンジ。乗用型は大型のめっき製ラジエーターグリルと、テールゲートのデザインを変更しグリップハンドルを加えた。ワークスではメーターを白色にし、一部車種に55扁平タイヤを採用した。
98年10月、新軽自動車規格に合わせた新型が誕生した。4代目。ホイールベースは2360mmに延び、安全性向上のための装置が盛り込まれた。重量増となったが、10kg増にとどめたことが特徴。これは、1部品1g軽量化というスローガンのもと、全社的に軽量化に取り組んだ結果といわれた。3ドアと5ドアのハッチバックスタイルは変わらない。エンジンは3気筒SOHC・12バルブの46ps、DOHC・12バルブ・55psとリーンバーン46ps、ワークス用はSOHC・6バルブ・インタークーラー付きターボの60psとDOHC・12バルブ・64ps、可変バルブとした64psなどをそろえた。駆動方式はFFと4WDがあった(エンジン排気量は658ccが主力、一部657ccがあった)。
99年5月、リーンバーンエンジンと新開発のCVTを搭載したモデルを追加。10月、マイナーチェンジを行い、安全性や燃費の向上、装備充実をはかると同時に、新グレードC発表。2000年12月、一部改良。エクステリアではヘッドランプの形が新しくなり、フロント部も新デザインとなった。ワークスというモデルは消滅。そのほか、64km/hオフセット前面衝突に対応した軽量衝突吸収ボディTECTの採用、リサイクル性の高いオールアルミ製DOHCエンジン採用などの変更があった。
2002年4月にはセダン全車に運転席・助手席SRSエアバッグ、フロントシートベルトプリテンショナーを標準装備するなど、仕様向上をはかった。内装関係でシート生地とデザインを変更。エンジンはいずれもDOHCタイプ。駆動方式は2WDと4WDがあるが、3ドアのN-1とエポリーンバーンには2WDの設定しかない。12月の変更でエポ2WD車に5速MT仕様を追加した。同時にエポ2WD・4速AT車の燃費向上をはかった。
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