アヤナミレイ(仮称)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 14:07 UTC 版)
『Q』では、前作まで登場したレイと同じ容姿ながら別人の「アヤナミレイ(仮称)」が登場した。EVA Mark.09に搭乗し、着用するプラグスーツの色は、白を基調としていた綾波レイとは対照的に黒を基調としたものになっている。 シンジのことは「碇くん」とは呼ぶものの「知らない」ため無関心な接し方しかしない。NERV本部地下にある天井のないコンテナ状の小屋が寝床になっているものの、シンジが訪ねても不在のことがほとんどだった。普段は命令を待っているといい、命令以外のことはしようとしない。彼女のことは、冬月は「アヤナミタイプNo.6」、アスカは「アヤナミタイプの初期ロット」と呼ぶ。カヲルによれば彼女はリリンの模造品であり、魂の場所が違うため槍を用いて儀式を起こすことはできない。シンジ、アスカと同様にリリンが近づけないほどL結界密度が強い場所にいることができる。綾波レイは自身の服を脱ぎ捨てていたが、アヤナミレイ(仮称)は村を去る時に借用していた衣服を丁寧に畳んでいる。 『Q』中盤、ヴィレの戦艦AAAヴンダーをMark.09で急襲し、シンジをNERV本部へ連行する。第13号機がロンギヌスの槍とカシウスの槍を抜きに向かうための護衛として同行した際、シンジに「綾波じゃない」と言われ、それ以降自分が何者なのか疑問視し始める。その後、マリの8号機、アスカの改2号機と交戦し、第13号機の覚醒に伴いMark.09の制御がゼーレに奪われ、改2号機に噛みつかれた際、「こんな時、アヤナミレイならどうするの?」と問い、アスカに「あんたはどうしたいの?」と返され、結果エントリープラグを強制射出して脱出。その後はシンジ、アスカと行動を共にする。 『シン』序盤、アヤナミレイ(仮称)はシンジ、アスカと共にケンスケにピックアップされ第3村に到着する。ヒカリに「綾波さん」と呼ばれた際「わたしは綾波じゃない」と否定したため、以後村の人間からは「そっくりさん」と呼ばれる。鈴原家で生活することになり、鈴原夫妻の赤ん坊の世話や村の農作業の手伝いを通して人間らしい感情や言葉、文化を覚え、村人との交友も深めていく。シンジに会うためケンスケの家を訪ねた際、シンジの家出とその居場所に関する情報と共に、自身のシンジへの思いはNERVに仕組まれたものであるとアスカから教えられるが「良かったと感じるから」と受け入れている。家出し、ネルフ施設跡の湖畔で過ごすシンジのもとを訪れてレーションを差し入れたり話しかけたりし、彼が動けるようになるきっかけを作った。そっくりさんと呼び続けることを見かねた村人に新しく名前をつけたらどうかと言われ、「ここ(第3村)で生きるのに必要」だから名前を付けて欲しいとシンジに頼む。しかし本来NERV管理下でしか生きられない彼女の体は崩壊し始めており、残された時間が少ないことを悟った彼女は、村で教わった言葉を記した紙を置手紙として残して鈴原家を去る。翌朝、ネルフ施設跡の湖畔へシンジを訪ね、S-DATを返す。シンジから「綾波は綾波だ」として改めて『綾波レイ』という名前を与えられ、彼女は胸の内と別れを告げてLCLへ還元した。
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