ひらパー兄さん
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2006年度以降でも年間1億円前後の赤字を計上していたが、ブラックマヨネーズの小杉竜一を起用したイメージキャラクター「ひらパー兄さん」を2009年4月より始めた。これが話題となり、最終的に『引退』した2013年3月までの4年間の広告効果は約30億円に上った。特に、2010年11月23日に行われた小杉の相方・吉田敬との「ひらパー兄さん選挙」は大きく注目を集め、同年度は中 - 大学生の入場者数の増加や好調だった物販などの影響により約1億5千万円の黒字を計上するに至る など、堅実堅調な経営を続けている。小杉が起用されたのは、「ファミリー層にウケが良く、インパクトがあり、清潔感もあるから」との理由による[出典無効]。 小杉の引退後、2013年4月より2代目イメージキャラクター「超ひらパー兄さん」として、地元枚方市出身であるV6・岡田准一を起用。関西弁で「オレだよ!」を意味する「わいでおまっ!!」のキャッチコピーを掲げ、TVCMをはじめ京阪線の各駅にポスターが掲示され、秋の行楽シーズンはNHKの大河ドラマ『軍師官兵衛』の主人公である黒田官兵衛に扮した岡田の菊人形も展示された。広告などで自身が着用する白いヨットパーカーの胸元に、紺色のゴシック体で「枚方」の大文字、右腕に観覧車「スカイウォーカー」をイメージしたイラストがプリントされている。そのレプリカのヨットパーカーや「枚方」の文字入り缶バッジなどが、オリジナルキャラクター商品として園内で販売されている。 2013年度は超ひらパー兄さんの影響もあり、95万人の来園者を集めたが、さらなる来園者数の向上を目標として、2014年4月1日から岡田に「園長」の肩書を与え、園内全体のイメージ改革に乗り出す。岡田が着るヨットパーカーも「園長」の大文字が書いてある布2枚(1枚に1文字ずつ「園」「長」と書いてある)を「枚方」の文字の上からかぶせ、四隅を安全ピンで各々固定し、自身が「園長」であることをアピールする。冬季は同じく胸元に紺色の「園長」がプリントされた白いベストを羽織る。2015年3月1日までに年間来園者数が100万人に満たない場合、超ひらパー兄さんのイメージキャラクターを含めて「解任」するという条件が課せられた。 2015年3月7日に「超ひらパー兄さん園長去就発表会」が行われ、2014年3月1日からの年間来園者数は104万7246人と発表された。年間来園者数が100万人を越えたのは、2010年度の103万人以来4年ぶりのことである。これにより、岡田の「超ひらパー兄さん」及び「園長」の解任は回避された。2015年は「ありがとうイヤー」と題し、「おま!」以外の叫び声を禁止する「おまライド」などの新しい企画を行っている。2016年度から、サングラスに大きな鋲付きの肩当ての付いた黒いレザージャケット(夏季は黒いTシャツ)姿にモデルチェンジし、「愛ゆえの暴走」をコンセプトにCM出演している。 岡田の主演映画である『永遠の0』(2013年)や『蜩ノ記』(2014年)などのパロディポスターが順次制作され、園内や京阪線駅構内などで展示されている。そのきっかけは、『図書館戦争』(2013年)の舞台挨拶で岡田が「図書パー兄さん」などと発言したことによる。これに対し、会社側が映画配給会社に連絡を取って作品とタイアップしたポスターを作るようになり、各種SNSで拡散されるなど大きな宣伝効果をもたらした結果、岡田の主演新作映画が作られるたびにファンから「また(パロディポスターを)作る話はありますか?」という問い合わせも出るほどになったとのことである。 岡田は就任時から園内で来園者の前に登場することはなかったが、2016年11月22日に映画『海賊とよばれた男』の宣伝を兼ね、園長就任後初めて来園者の前に登場した。前述のパロディポスターは本作でも制作。黒の衣装を纏い、映画と全く同じポーズで撮影され、「結局やらされた男」と言うタイトルが付けられた。
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