その後の世界での歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 07:03 UTC 版)
1937年 ケルビネーター社は自動車会社のナッシュ・モーターズ社と合併し、ナッシュ=ケルビネーター社 (Nash-Kelvinator) となる。 1951年 アメリカの80%の家庭に電気冷蔵庫が普及。 1954年 ナッシュ=ケルビネーター社はハドソン・モーター・カー・カンパニーと合併し、AMC(アメリカンモーターズ社)となる。1950年代に傘下のケルビネーター社、初の霜なし (frost free) 両開き (side by side) 冷蔵庫を発売。 1960年末から1970年後半にかけて ホワイト・コンソリデーテッド・インダストリーズ (White Consolidated Industries:WCI) 社がケルビネーター社をはじめ、ゼネラルモーターズ傘下のフリッジデール社、およびその他米国の冷蔵庫製造会社(ギブソン社、タッパン社、ホワイト-ウェスチングハウス社の)製品群の権利を取得。傘下のフリッジデール社に統合。 1986年エレクトロラックス社(スウェーデン)がWCI社を取得。社名をWCIから「フリッジデール」とした。エレクトロラックス社のもとで、1990年代末には、フリッジデール社の米国生産台数が7割となる。 2001年エレクトロラックス社は特殊用途およびレジャー業界用途製品部門を投資ファンドEQTに売却。Dometic社ドメティックとして独立。のちに2005年、英BC Partnersが取得し現在に至る。旧エレクトロラックスブランドで販売されていたワインセラーやキャンピングカー向け・マリン向け吸収式3-way冷蔵庫、ホテル向けや病院用吸収式小型冷蔵庫はドメティック社製品として販売されている。一方、家庭用冷蔵庫、産業向け冷蔵庫もエレクトロラックスブランドで販売されている。フリッジデールブランドは米国でのブランドとして継続している。ケルビネーターブランドはオーストラリアなどで使用されている。 21世紀にかけて、冷蔵庫の生産や販売は日本以外のアジア諸国に広がった。イギリスの調査会社ユーロモニターインターナショナルの推計によると、2018年に世界で売れた電気冷蔵庫は約1億6915万台。中華人民共和国のハイアールが世界シェア2割以上を占める最大手で、ワールプール・コーポレーション(米国)、LG電子(韓国)、エレクトロラックス、サムスン電子(韓国)が続く。 家庭用冷蔵庫は各国の暮らしぶりでその仕様は異なる。たとえば、イギリスでは週1回しか買い物をしない家庭が多く、イタリアでは毎日買い物をする家庭が多い。そのため、イギリスでは冷凍室が冷蔵室よりも大きく作られる一方、イタリアでは冷蔵室のほうが大きい仕様のものが通常仕様となっている。 日本では、1990年代以降は2ドアの大型冷凍冷蔵庫は見られなくなった。多ドアでそれぞれのサイズが細かく仕切られたものが人気を得、日本では多機能で多ドアが中心となった。
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