その他のサーカス団時代の人物・動物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/05 03:49 UTC 版)
「ドリトル先生シリーズの登場キャラクター」の記事における「その他のサーカス団時代の人物・動物」の解説
団員や協力者以外で、ドリトル・サーカス団長時代の先生に関わった人物。 ランスロット・ディングル牧師(Reverend Lancelot Dingle) 『アフリカゆき』で先生に愛想を尽かしてパドルビーの家を出た先生の妹・サラの夫の牧師。『郵便局』で先生はサラが嫁いだ先を知らないと述べており、『サーカス』が初登場となる。国教会でパドルビーを含むグリムブルドン教区の教区長を務めており、先生がブロッサムにサーカス団への帯同を交渉している場面に夫婦で出くわした。サラが先生に「教区長の義兄がサーカス団に入るなんて世間体が保てない」と苦言を呈したことを受けて先生は当初「ジョン・スミス」と偽名を使っていたが、元患者からすぐにジョン・ドリトル先生その人であると見破られてしまう。後にリヴァプールへ異動となり、サラを連れてイースト・エンドのスラムを視察していた際も先生にばったり出くわしている。『パリでロンドンっ子と出会う』でもパリ観光中のサラとともに登場した。 ウィリアム・ピーボディ卿(Sir William Peabody) 『サーカス』に登場する治安判事。先生の幼馴染みだが、趣味のキツネ狩りを巡って先生と意見の相違が有り互いの仲は良好とは言えない。イングランド南西部・ブリストル近郊でソフィーを海に放した先生が沿岸警備隊員に殺人容疑で逮捕された際に、先生の身元を保証して直ちに釈放させて帰りの馬車代・20ギニーを貸し付けた。 イヌホオズキ(Nightshade) 『サーカス』に登場する、アップルダイク近郊の森に住む牝のキツネ。6匹の子供のうちの一匹、タンポポ(Dandelion)が生まれつき扁平足の為に困っていた。ピーボディ卿が飼っている猟犬に怯えていたが、キツネ狩りを嫌悪する先生から強い刺激臭のするユーカリプタス油の瓶をハンカチに包んだ「ドリトル博士救急袋」を作ってもらう。以後、ピーボディ卿の猟犬はユーカリプタス油の刺激臭で自慢の鼻が使い物にならなくなり、アップルダイク一帯でのキツネ狩りはすっかり廃れてしまった。また、卿の所有するディチャムの猟犬隊も解散に追い込まれる。 ハリス(Harris) 『キャラバン』に登場。ピピネラの最初の夫・ツインクが売られていたイースト・エンドのペットショップ店主。店内は極めて不衛生でツインクを含む多くの鳥や犬が病気を患っており、その惨状を聞かされた先生はマシューと共に閉店後の店内へ忍び込んで野鳥を全て解放する。野鳥を解放された直後は先生を警察へ突き出すと息巻いていたが、裏で盗品売買を行っていることを先生から指摘されて敢え無く廃業に追い込まれた。 ニコロ・パガニーニ(Niccolò Paganini) 『キャラバン』に登場した実在の音楽家。先生は若い頃にウィーンでパガニーニの演奏を聴いたことがある。「カナリア・オペラ」の初回講演で観客席にいた所を先生が発見し「動物語が話せると言うと狂人・山師扱いされる」と臆する先生を、「動物ときちんと意思疎通が出来なければ、こんなに見事な出し物は不可能だ」と激賞した。 ジュール・プーラン(Jules Poulan) 『キャラバン』に登場する、香水メーカーを経営するフランス人。『アフリカゆき』で嗅ぎタバコの僅かな匂いを手掛かりに人命を救ったジップを新商品開発の調香師にしたいと希望し、先生の通訳でジップが技師の指導に当たった。なお、商品開発会議で、犬の“いい匂い”と人間のそれは全く異なるという事も明らかになった。
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