ちょうこう‐し〔テウカウ‐〕【調香師】
調香師
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/14 06:16 UTC 版)
調香師(ちょうこうし)は、食品や、香水をはじめとする香粧品の香料を調合する職業。フレーバー(食品香料)を調香する調香師はフレーバリスト(en:Flavorist)、フレグランス(香粧品香料)を調香する調香師はパフューマー(en:Perfumer)とも呼ばれる。
調香師の仕事
大きく分けて、食品メーカーや化粧品メーカーなどのユーザーから、香りのテーマや予算・期限が決まった調合の依頼を受ける依頼研究と、自らで新しい香りを創り出す創作研究とに分けられる。調香師には、数多くある香料素材の香りの記憶や、香りの構成知識の修得だけでなく、香りの流行傾向や製品カテゴリーの市場動向、香料の安全性、基材に対する安定性・着色性の知識も要求される。
調香師という言葉
調香師という言葉は資生堂の堅田道久が1960年(昭和35年)にNHKのテレビ番組「みんなの職業」への出演時にテレビ局によって造語が行われて定着した。堅田はこの言葉に抵抗があり、英語のパフューマーかフランス語のパフュメェールが良いと1984年発行の著書に書き残している[1]。
調香師が登場する作品
- 映画『パフューム ある人殺しの物語』
- 映画『パリの調香師 しあわせの香りを探して』
- 漫画『神に背を向けた男』
- 漫画『0の奏香師』
- 漫画・ドラマ『怨み屋本舗』
- 漫画・アニメ『ギャラリーフェイク』
- 漫画『天才調香師宝条ミカ』
- 漫画『超香少年サトル』
- 小説『殺人調香師』
- 小説『透明な夜の香り』
- ゲーム 『identityV』
脚注
参考文献
- 『香料と調香の基礎知識』中島基貴著 1995年産業図書刊 ISBN 4782835604
- 堅田道久「ミツコと夜間飛行」『香水 : 世界の香水のすべて』保育社〈カラーブックス〉、1984年、18頁。NDLJP:12045154/14。
関連項目
外部リンク
- 調香師 - 職業詳細 - 職業情報提供サイト『job tag』(日本版O-NET;厚生労働省)
- 調香師ができる仕事 - 日本フレーバー・フレグランス学院Webサイトより
- 『においの秘密』(1978年) - 資生堂の企画の下でヨネ・プロダクションが製作。作品の前半と後半に少しずつ、調香師に関係する場面が盛り込まれている。『科学映像館』より
調香師 (ウィラ・ナイエル)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 14:11 UTC 版)
「IdentityV 第五人格」の記事における「調香師 (ウィラ・ナイエル)」の解説
クロエ・ナイエルは、双子の姉のウィラに自分が考案したレシピを勝手に横取りされて世間に発表されてしまう。これに腹を立てたクロエは姉を殺害して成り代わるが、クロエが作り出した香水が内気な性格によって評価されぬまま埋もれることを惜しんだウィラが、妹の才能を周囲に知らしめたい一心でレシピを発表したことを知って罪悪感に苛まれる。その後、ウィラ(クロエ)は、神秘的な香水のレシピからインスピレーションを得て、「忘却の香水」を調合し、匂いで我を忘れようとしていた。だが香水が不完全であるため、そのレシピの由来であるこの荘園にやって来た。香水の元ネタは映画『パフューム ある人殺しの物語』である。誕生日は8月25日。
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「調香師」の例文・使い方・用例・文例
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