『艦これ』フォロワーの発生とその後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/20 05:38 UTC 版)
「艦船擬人化」の記事における「『艦これ』フォロワーの発生とその後」の解説
日本での『艦これ』大ヒットは国外にも波及したが、ゲーム自体はDMMの方針により国外からのアクセスを遮断しているため中国大陸や台湾などで『艦これ』と共通するコンセプトを取り入れた「『艦これ』フォロワー」とも呼ばれるゲーム作品がブラウザゲームやスマートフォン用アプリとして次々にリリースされた。初期に登場したタイトルには『艦これ』の海賊版同然のものも見られたためDMMでは「対抗措置を検討する」としていたが、こうした海賊版に対しては現地の『艦これ』ファンからも非難が相次ぎ、サイバー攻撃によるサーバダウンを経て撤退に追い込まれている。 それらの中華圏『艦これ』フォロワーの中でも2014年にサービスを開始した『戦艦少女』は、開始当初こそ『艦これ』の影響が強く見られたが『戦艦少女R』へのリニューアル後は独自性を強めており、2016年には日本版もリリースされている他、2018年にはスピンオフとなる『蒼青のミラージュ』がリリースされている。 2017年1月に韓国でリリースされた『少女艦隊』(Gamepub、日本版タイトル『最終戦艦withラブリーガールズ』)は中国大陸および日本、繁体字圏(台湾・香港・マカオ)、東南アジア(シンガポール・マレーシア)でリリースされている。ゲームの特徴としては恋愛シミュレーションゲームの要素を取り入れており、繁体字版(タイトル『請命令! 提督SAMA』)ではZECOをゲストキャラクターデザインに招いている。また、それまでの「美少女に擬装を着けて戦わせる」擬人化とは異なり、平時では人間体だが、戦闘時は実艦となって戦うという点で他の艦船擬人化ゲームとの差別化を見せており(『蒼き鋼のアルペジオ』のメンタルモデルに近い)、その擬人化方式は2019年に配信開始された『ガーディアン・プロジェクト』に引き継がれている。 2017年5月に中国大陸でBilibiliからリリースされた『アズールレーン』は『艦これ』以来の主流だったシミュレーションゲームの要素を残しつつシューティングゲームとして『艦これ』やそのフォロワーとは異なるゲーム性を打ち出している。 2018年に発表された重慶煜顔文化伝播有限公司の3DアクションRPG『アビス・ホライズン』は、中国大陸で先行リリースしてから日本など他の市場で展開するパターンが主流だったそれまでの作品と異なり、日本と中国大陸で同時期のリリースを目指して開発されていた。結果的には中国版は政府審査の滞りにより、最初にリリースされた日本版に2年遅れてサービスを開始した。 2020年に台湾からリリースされた『ブラック・サージナイト』は、それまでの人類と艦船擬人化キャラクターが協力して異形の怪物と戦うというシナリオとは異なり、闇堕ち形態が存在し人類に対し反旗を翻すという点で他の艦船擬人化ゲームとの差別化を見せている。 2021年に日本でリリースされた『パズルガールズ』は、3マッチパズル方式のゲームシステムや宇宙を舞台とした世界観で他の艦船擬人化ゲームとの差別化を見せている。 その他の艦船擬人化ゲームとしては、2019年に中国でリリースされた『蒼藍の誓い ブルーオース』、2020年に発表された『ヴェルヴェット・コード』、アメリカ合衆国のBlack Chicken Studiosが2015年頃より開発中の『Victory Belles』が挙げられる。
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