「軍隊を再保有した国」または「建国当初は軍隊を保有していなかった国」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/16 05:35 UTC 版)
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コモロは1975年に独立し、国防省が設置されたものの、経済的理由から国軍を保有せず、防衛を主に白人の外国人傭兵に一任してきた。しかし、傭兵によるクーデターやテロが頻発し、旧宗主国のフランスが軍事介入するまでに至ったため、1996年に軍を建設している(現在のコモロ警備軍(英語版))。 モルディブは1965年の独立以来軍隊を保有していない国家であった。1988年にモルディブ国内の実業家の要請を受けたスリランカの過激派組織タミル・イーラム人民解放機構によって侵攻を受けた。この事件はインド軍の速やかな介入によって解決された(1988年モルディブクーデター)。2006年に、国家保安隊を改組してモルディブ国防軍を建設している。 セントクリストファー・ネイビスでは1980年に現役部隊が廃止されるが、1997年に復活している。 セーシェルは1976年の独立時に軍隊を保有していなかったが、1977年にフランス=アルベール・ルネと彼を支持する武装民兵によるクーデターが発生後、民兵がセーシェル人民防衛軍(ドイツ語版)に改組されている。 日本は1945年に連合国に降伏したことにより、陸軍と海軍を武装解除・解体した。その後アメリカ軍をはじめとする連合国軍が日本の国防を担当した。1950年の朝鮮戦争勃発に伴い、同年警察予備隊(後の陸上自衛隊)を設立することになり、組織改編を経て、現在の自衛隊となった。国際法上は軍隊としての扱いを受けるものの、日本政府は自衛隊は軍隊ではないとし、一行政機関として扱われる。詳しくは「再軍備#日本」を参照。 ドイツは第二次世界大戦後の連合国による占領を経て、1949年にドイツ連邦共和国(西ドイツ)とドイツ民主共和国(東ドイツ)の2つに分離・独立したが、独立当初は軍隊を保持していなかった。西ドイツは1955年にドイツ連邦軍を組織し、東ドイツは1956年に国家人民軍を組織している。 ハイチは1994年の軍事政権退陣後に軍を解体。しかし軍解体後には反政府武装勢力の台頭で国内が混乱し、国家警察軍(7,300人規模)を編成した。ただし、書類上は軍は廃止されておらず、2011年に就任したミシェル・マテリ大統領は軍の再建を公約した。2017年に国防軍(英語版)が再招集された。
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