《金言》の正しい読み方
「金言」の正しい読み方
「金言」の正しい読み方は、「きんげん」である。ただ「金言」は「仏の口から出た不滅の真理を表す言葉」という意味で用いられる場合、「こんげん」と読まれることもある。「金言」の「金」は「こん」「かね」、「言」は「ごん」とも読めるので、「こんごん」「かねごん」というように間違えて読んでしまうことが多い。間違った読み方では意味が通じないので、注意する必要がある。「金言」の意味解説
「金言」は、人生を送る上で尊重して手本とするべき素晴らしい言葉という意味がある。教師や両親など模範となる人から教わった先人の知恵のような言葉、自身の経験から肝に銘じた言葉という意味で用いられる。そもそも「金言」の「金」は「黄金のように美しいもの」、「言」は「言葉」を表す漢字であることから、「金」と「言」を繋ぎ合わせると「黄金のように価値のある言葉」を表す。その他にも、「金言」には「お釈迦さまの口から出た不滅の真理を表す言葉」という意味もある。なぜ「金言」と読むのか・理由
「金言」の「金」は音読みで「きん」、「言」も音読みで「げん」と読まれる。したがって、二つの漢字を繋ぎ合わせて「きんげん」と読まれるようになった。「金言」の類語・用例・例文
「金言」の類語というと、「名言」が挙げられる。「名言」は「めいげん」と読み、「確かにそうだと感じさせる優れた言葉」「人の心に深く残るような言葉」という意味がある。「金言」とは「人の価値観にまで影響を及ぼす言葉」という意味では共通しているので、類語と言って差し支えない。ただ「金言」には「自分の人生を送る上で模範とすべき言葉」という意味が含まれているが、「名言」には全くないのが違いだと言える。「金言」の類語・用例・例文
・壁にぶつかってひどく打ちひしがれている時は、いつも師匠からもらった金言を心の中で呟くようにしている
・わが社の社長はいつも会社の朝礼で金言を用いたスピーチをしてくれる
・祖父から子供の頃にかけられた金言が、いつも私を支えてくれている
・たくさんある金言の中でも、とりわけ好きなものを額縁に入れている
・人生の成功者の金言は、人間関係や仕事のモチベーションにおいて良い影響を常に与えてくれる
「金言」の英語用例・例文
「金言」は、英語で「proverb」「maxim」と表記される。「proverb」は、「世の中の誰もが知っていることわざ」という意味がある。一方の「maxim」は、「生き方の本質を分かりやすく言い換えた言葉」を指す。いずれも「金言」を表すのに適した単語だと言える。「金言」の英語での用例・例文
I will do my best with my master's maxims in my heart.
(師匠の金言を胸に頑張る)
My grandfather's proverbs had a positive influence on my life.
(祖父の金言は私の人生に良い影響を与えた)
《金言》の正しい読み方
「金言」の正しい読み方
「金言」の読み方は「きんげん」である。含蓄に富んだすぐれた言葉を意味する語。仏教では「金言」を「こんげん」あるいは「こんごん」と読む。ただし仏教における「金言(こんげん / こんごん)」は、仏が仰った真理を指す語である。それ以外の一般的な意味では「金言」は「きんげん」と読むのが正しい。
「金言」の意味解説
「金言」は、基本的には、人生や世渡りの規範となるようなすばらしい言葉、宝とすべき言葉、を指す語である。至言、名言、格言、箴言、名句、金句、金口などとも言い換えられる。「金言」という言葉は漢語であり、白居易の詩にみえる程度には古い語彙である。
なぜ「金言」を「きんげん」「こんげん」と読むのか・理由
「金言」を「きんげん」と読むのは、漢字をそれぞれ素直に音読みしたものである。ちなみに、「金=きん」といった今日一般的な音読みは「漢音」という。漢音は、呉音や唐音と対比される概念である。
「金言(こんげん)」の「金(こん)」は、呉音と呼ばれる音読みである。仏教が伝来した時代の漢語の発音を踏襲しており、今日では仏教用語に多く名残を留めている。
呉音では「言」は「ごん」と読む。「金言」は仏教用語としては「こんげん」とも「こんごん」とも読む。「金言(こんげん)」は呉音と漢音の組み合わせということになるが、そういう言葉もある。
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