《重篤》の正しい読み方
「重篤」の正しい読み方
「重篤」の正しい読み方は「じゅうとく」である。「重」は音読みでは「じゅう」、「ちょう」だ。訓読みは「え」、「(おも)い」、「(かさ)ねる」「(かさ)なる」となる。「篤」は音読みが「とく」、訓読みが「(あつ)い」である。訓読みの「(あつ)い」は、常用漢字表にはない。「重篤」の意味解説
「重篤」の意味は、傷の状態や病状が非常に重いことである。財団法人 救急振興財団によれば救急搬送における「傷病者重症度分類表」では、「重篤」は5段階のうち「死亡」に次いで重い重症度とされている。重症度とは患者の命や身体機能の、経過や結末の見通しを示す概念である。「重篤」の定義は「生命の危険が切迫しているもの」で、「心臓や呼吸の停止または停止の恐れがあるもの」と「心肺蘇生を行ったもの」だ。「重篤」は主に医療機関で使われ、「重篤な副作用」といった使い方もされる。この場合は「重い副作用」という意味になる。なぜ「重篤」と読むのか・理由
「重」は音読みで「じゅう」、「篤」の音読みは「とく」である。「重篤」という熟語は音読みするので「じゅうとく」と読む。「重篤」の類語・用例・例文
「重篤」の類語は「瀕死」、「危篤」などである。「重篤」を使った用例はアーサー・コナンドイルの「同一事件」の中に、「私がひとりの重篤な患者の治療に専念していたこともあって」という一文がある。永井隆 の「長崎の鐘」では、「もうすでに重篤な放射線障害がまず消化器にあらわれたように思われる」のように使われている。「重篤」は、「遠方に住む親せきが事故に遭ったという知らせを聞いて、重篤な怪我ではないことを願った」などのように使うことができる。「母を担当する医師の説明によると、これから使う薬には重篤な副作用が出る可能性があるということだった」や、「多くの被害者が出た場合に事故や災害の現場で行うトリアージは、重篤さの度合いや緊急度によって患者を振り分けることで、搬送や治療の順番を決めて生存の可能性を高めるのに役立つ」などの使い方も可能だ。「重篤」の英語用例・例文
「重篤」の英語は「serious」や「severe」、「critical」などである。「a tricyclic antidepressant drug with serious side effects」(重篤な副作用がある三環抗鬱薬)が、用例として日本語WordNetに載っている。「He died from a severe cold in April 1392」(彼は1392年の4月に、風邪が重篤となって亡くなった)は、日英京都関連文書対訳コーパスの用例である。研究社 新英和中辞典に記載されているのは、「The patient is in critical condition」(患者は重篤な状態だ)という使い方だ。例文としては「The doctor said he did not expect the patient to be in such a serious condition」(患者がこのような重篤な状態になるとは思わなかったと医師は言った)などがある。《重篤》の正しい読み方
「重篤」の正しい読み方
「重篤」の正しい読み方は「じゅうとく」。病状が(かなり)重いさまを形容する表現である。「重篤」の意味解説
「重篤」の「重」も「篤」も、どちらの字も「病状が重い」さまを指す字義がある。すなわち「重篤」は、類義の字を併置して構成された熟語である。なぜ「重篤」と読むのか・理由
「重篤」の「重」は音読みで「じゅう」、「篤」は音読みで「とく」と読む。そのため、「重篤」は「じゅうとく」というように読むのが正しい。「重篤」の類語・用例・例文
「重篤」の類語として「危篤」という言葉が挙げられる。「危篤」というのは、病気や怪我から回復する見込みが極めて低く、命を落としかねない状態を指す言葉である。患者の血圧が著しく低下して意識が全くないケースが多い。「危篤」と「重篤」の大きな違いは、患者の命が危険に晒されるリスクである。「重篤」は「危篤」と比べると、病気や怪我から回復する可能性が高いのが特徴。病院で患者が適切な治療を受け続ければ命は助かる可能性がある。一方の「危篤」は「重篤」よりも病状が深刻なため、医師による治療を受けても命がなくなるリスクが高い。- 《重篤》の正しい読み方のページへのリンク