《重宝》の正しい読み方
「重宝」の正しい読み方
読み方:「ちょうほう」「じゅうほう」「重宝」の意味解説
「重宝」を「ちょうほう」と読む場合、便利で役に立つこと、便利なものとしてよく使うこと、の意味があり、調えること、工夫することの意味の「調法(ちょうほう)」が由来となっていると言われる。この他、貴重な宝物、の意味もあり、これが転じて、貴重なものとして大切に扱うこと、という意味も持つ。「重宝」を「じゅうほう」と読む場合は、貴重な宝物、の意味のみとなり、「ちょうほう」と読む場合と比べ、意味が限られる。
なぜ「重宝」と読むのか・理由
「重宝」は漢語であり、それぞれの文字を音読みし、「宝」は「ホウ」、「重」は「チョウ(呉音)」と「ジュウ(漢音)」の読みがあり、「チョウホウ」および「ジュウホウ」の読みとなる。「重宝」の類語・用例・例文
「重宝」の類義語には、「便利」「有益」「役立つ」「宝」「大切」「尊ぶ」などがある。「重宝」は物と人、両方に使うことができ、以下のように用いられる。
・先日入社した彼は、仕事ができる上に人あたりも良いので、周りから重宝がられている。
・会社で重宝される人材になるために、様々なスキルを身につけておいて損をすることはない。
・登山をした際、レインジャケットは雨が降った時だけでなく防寒具としても使え、大変重宝した。
・誕生日プレゼントとしてもらったこのバッグは、仕切りがあって使いやすく、非常に重宝している。
・海外旅行に行く時は、ガイドブックを持っていくと、インターネットがない環境でも情報を得られるので重宝する。
・この掛け軸は、我が家に先祖代々伝わる重宝と言われているが、いつの時代の物なのかは不明だ。
・昨年、県の重宝に指定されたこの寺は、歴史的価値が非常に高く、保存状態も良好で、県外からも注目を浴びている。
「重宝」の英語用例・例文
「重宝」の英語は、「convenient(便利)」「useful/helpful(役に立つ)」「handy(便利な、扱いやすい)」「treasure(宝)」などがある。例文は、以下の通り。・This electronic dictionary is so light that it is convenient to carry about.(この電子辞書はとても軽くて、持ち歩くのに重宝している。)
・Everyone finds George very useful because he is good with his hands and smart as well.(ジョージは手先が器用で頭も切れるので、みんなからとても重宝がられている。)
・The book in the library is very helpful to know the history of this town.(この町の歴史を知るために、図書館にあるこの本はとても重宝する。)
・My daughter gave me a handy kitchen utensils as a gift for Mother’s Day.(娘から、母の日のプレゼントとして、とても重宝する台所用品をもらった。)
・The family treasure handed down from generation to generation is displayed in my grandfather’s room.(祖父の部屋には、代々受け継がれている重宝が飾ってある。)
《重宝》の正しい読み方
「重宝」の正しい読み方
「重宝」の主な読み方は「ちょうほう」である。ただし「貴重な宝物」を指す語としては「じゅうほう」と読む場合がある。愛知県海部郡にある地名の「重宝」の読み方は「ちょうほう」である。
「重宝」の意味解説
「重宝」は便利で役に立つこと、便利なものとして使うこと、といった意味がある。ものが便利であることや、便利なものを常に使っている様子を表す。現代ではこの意味で使用されることが一般的だ。また、貴重なものや宝物として大切にすることいった意味合いもある。なぜ「重宝」と読むのか・理由
「重宝」は便利で役に立つという意味があるが、これは「調法」という語が由来だとされる。「重宝(じゅうほう)」と「調法(ちょうほう)」は別の意味を持つ言葉だったが、混合されて使われるようになったという説が有力だ。そのため、「重宝(ちょうほう)」は、調法と同じような意味で用いられるようになった。「重宝」の類語・用例・例文
「重宝」の類語は、「有用」「有能」「便利」「敏腕」「利便」「簡便」などである。- 《重宝》の正しい読み方のページへのリンク