《重複》の正しい読み方
「重複」の正しい読み方
「重複」の正しい読み方は「ちょうふく」である。「じゅうふく」は本来ならば誤り。 しかし、近年では「じゅうふく」と読む人も多くなってきており、一般化が進んだために「じゅうふく」も慣用的な読み方として受け入れられつつある。ただし国語辞典などの見出し語では、今でもほとんどが「ちょうふく」となっている。「重複」の意味解説
「重複」とは、同じものが複数個(または複数回)重なること、もしくは重なっているさまを表す言葉である。基本的には「ひとつあれば十分なものが余計にある」「複数個(複数回)は必要ない、余分である」場合に用いられるため、イメージとしてはネガティブ寄りであり、ポジティブな意味では使われない。なぜ「重複」と読むのか・理由
「重複」を「じゅうふく」ではなく「ちょうふく」と読む理由は、「重」の字が読み方によってその意味を変えることにある。「じゅう」と読む場合には「重量が大きいこと」(例:重力、荷重、体重)を表すことが多く、「ちょう」と読む場合は「かさなる、かさねる」(例:重畳、重陽、九重)や「大切にする、おもんじる」(例:重宝、貴重、尊重)などの意味を表すことが多い。 以上の理由から、「重複」も同じことが「かさなる」意味を持つので、「ちょうふく」と読むのが正確である。「重複」の類語・用例・例文
「重複」は名詞およびサ変動詞として使用され、例として以下のように用いられる・「提出した資料の内容に重複があったので、修正して再提出した」・「同じ内容のメールを重複して送ってしまい、先方に謝罪した」「重複」の類語には以下のようなものがある。使い方の一例と合わせて記載する。ただし俗っぽい表現もあるため、ビジネスや公の場では「重複」を用いるのが無難である。・「反復」…「彼は何度も同じ言葉を反復した」・「ダブる・ダブり」…「確認不足で注文がダブってしまった」・「かぶる」…「内容が前回とまるかぶりなので修正の依頼が来た」・「上塗り」…「ここで再び失敗すれば、恥の上塗りだ」・「又候(またぞろ)」…「又候よからぬ思いが頭をよぎる」「重複」の英語用例・例文
「重複」の英語表現は、表現したい内容の意味合いによって複数存在するため、文面に合わせて語句を選ぶ必要がある。・全く同じものがもう一つある場合「duplicate」…「Duplicate an order(発注を重複させる)」・言い回しがくどかったり冗長である、同じ情報が重なっている場合「redundant」…「Remove redundant information(重複している情報を削除する)」・本来重なってはいけない範囲(日付など)に重なりがある場合「overlapping」…「The plans are overlapping(予定が重複している)」また、会話中などでシンプルに伝えたい場面では「same」や「again」を使用することも可能である。「You put the same question again.(同じ質問が重複しているよ)」「The part A and part B has the almost same content. (パートAとパートBの内容がほとんど重複しているね)」"- 《重複》の正しい読み方のページへのリンク