《鈴生》の正しい読み方
「鈴生」の正しい読み方
「鈴生」の正確な読み方は、「すずなり」である。漢字をそれぞれ訓読みしてある形であり、本来は「鈴生り」という風に送り仮名が必要だが、送り仮名を省いた「鈴生」でも「すずなり」と読むことができる。読み方は原則として「すずなり」のみであり、「鈴生り」を動詞にした「鈴生る(すずなる)」という読みはない。また、訓読みではなく音読みで統一した、「りんしょう」や「りんせい」といった読み方も存在しない。「鈴生」の意味解説
「鈴生」とは、人や果実が、所狭しと密集している様子を示す言葉である。その鈴生は、神道の舞である神楽で使用する鈴が由来となっている。神楽鈴と呼ばれる道具は、ひとつの棒に15個もの鈴が取り付けられている。そして、植物の中には、ひとつの茎に数多くの実を付けるものがある。その様子が神楽鈴に似ているため、神楽鈴のように生っているということから、「鈴生」となった。そのため、厳密には、果実が多くの実を付けている様子のみを指す言葉である。しかし、現代では、同様の形や大きさのものが数多く密集している様子であれば、ひと通り鈴生と表現することができる。また、鈴生は名字としても使用されているが、その場合は漢字はただの記号として扱われ、意味は関係しない。
なぜ「すずなり」と読むのか・理由
複数の漢字が組み合わさった熟語は、中国語由来の音読みで統一するのが基本である。しかし、日本で生まれた熟語は例外であり、訓読みが採用される。そして、「鈴生」は、日本の神道に関する用語が元になっているため、訓読みの「すずなり」となる。「なり」という読みは、植物が実を付けるという意味の「生り(なり)」が元である。「鈴生」の類語・用例・例文
「鈴生」は基本的に、「鈴生に」という風に、形容動詞の形で使用する。例文にすると、「イベントの告知が成功したのか、会場前で来場者が鈴生になっている」「この季節になると、数多くの植物の実が鈴生になる様子を目にすることができる」といった形になる。そして、名字として使用する場合は、「今回の仕事は、鈴生さんに新しい役割を与えたいと思う」「ここ数日は鈴生氏と顔を合わせていない」という風になる。「鈴生」の類語としては、「集団」や「群衆」が挙げられる。いずれも人が鈴生になっている状態を示す言葉であり、集団は何らかの共通点がある人の集まり、群衆は全く無関係な人々の集まりを指す。また、「群生」という類語もある。数多くのものが集まっている様子を示す言葉だが、鈴生とは異なり、植物が対象の場合は、実が生っている様子を指すのではなく、植物そのものがいくつも集まって生息している様子を表現する。
「鈴生」の英語用例・例文
「鈴生」を英語で表現する場合、「cluster」あるいは「group」を使用するのが一般的である。鈴生の語源にもなっている、数多くの植物の実が生っている様子を示す場合は「cluster」を使用し、それ以外の集まりを示すのであれば「group」を選択する。例文にすると、「The characteristic of this plant is that the fruits grow in clusters.(この植物の特徴は、実が鈴生になることだ)」「Countless people are in a group.(数えきれないほどの人が鈴生になっている)」といった形だ。そして、人の名字の場合は、「Mr. Suzunari is coming here.(鈴生氏はこちらに向かっている)」という風に、訳すことなくローマ字表記の「Suzunari」を使用する。- 《鈴生》の正しい読み方のページへのリンク