《都築》の正しい読み方
「都築」の正しい読み方
一般的に「都築」は、「つづき」と読まれることが多い。「都」が「つ」、「築」が「づき」である。主に人の名字に使用される言葉であり、「つづき」以外にも数多くの読み方がある。人の名字であるため、絶対的に正しい読み方は存在しない。「都」と「築」でそれぞれ読みが変わり、「都築」は「つぢく」や「みやこちく」、「とずき」に「くにちく」など、幅広い読み方となる。そして、「ず」と「づ」の使い分けに関しても、厳密なルールはなく、その家次第である。「都築」の意味解説
「都築」は、文字通り都を築いたという意味である。そして、その意味のまま名字になった「都築」は、中部地方に多く見られる。その理由は、戦国武将である織田信長が安土城を築いた際、その築城に携わった人たちに、都を築いたという意味合いで「都築」の名字を与えたという説が有力である。また、横浜に古くからあった「つつき」という地名が元になったという、都を築いた意味とは大きく異なる経緯もある。「つつき」に「都筑」と漢字が当てられ、そこに住む人たちの名字が、「都筑」を元にした「都築」になった形である。なぜ「都築」と読むのか・理由
「都築」には読み方が数多くあるが、基本的には「都」と「築」でそれぞれ異なる読み方を採用した形で、種類が増えていった可能性が高い。「都」という漢字には「つ」や「くに」といった読み方があり、「築」の読み方も「きずく」や「ちく」など多種多様だ。そして、「ず」と「づ」が元の漢字に合っていない点や、読みになった時に「きずく」の一部が省略されていることなどに目を瞑れば、「つづき」や「くにちく」といった読み方はどれも不自然ではない。名字というものは、長い歴史の中で、同じ漢字であっても、読み方が分岐することは珍しくない。その上、「都築」は、戦国武将から与えられた名字と、元からあった「つつき」という地名を元にしたという、異なる複数のルーツを持つ。そのルーツごとにそれぞれ違った呼び方の変化をしたため、20以上に及ぶ種類に分かれた形だ。「都築」の類語・用例・例文
「都築」は名字であるため、「都築」姓を持つ人が名乗ったり、他者が名指ししたりする際に使用する場合がほとんどである。具体的な使用例は、「私の名前は都に築と書いて、つづきという」「自分の名前は都築でくにちくと読むが、つづきと間違えられることが多い」「クライアントの都築氏にアポイントメントを取っているところだ」といった形となる。また、「都築」に似た名字としては「都筑」があるが、あくまでも名字であるため、別のものとして扱わなければならない。また、「都筑」の中には、「都築」とは異なるルーツを持つものもある。さらに、「都筑」は名字だけでなく地名になっている場合もあるが、「都築」は名字として扱われることの方が多い。「都築」の英語用例・例文
「都築(つづき)」を英語で表記する場合、「Tsuzuki」となる。名前であるため、ローマ字に変換する形だが、「つづき」をそのまま「Tsuduki」と表記すると、「つどぅく」という発音になってしまう。そのため、文字は合っていないけれども、「づ」は「Zu」にし、「つづき」は「Tsuzuki」とする。その他の読みも同様に、問題なく発音できることを重視した上でのローマ字表記となる。実際に使用した場合、「Mr. Tsuzuki is my friend(都築氏は私の友人である)」という形になる。- 《都築》の正しい読み方のページへのリンク