《道程》の正しい読み方
「道程」の正しい読み方
「道程」の正しい読み方は「どうてい」である。または「みちのり」とも読む。「道程」の意味解説
「道程」とは、ある地点から別のある地点までの距離のことを指す。あるいは、ある状態から別のある状態に至るまでの時間の経過のことでもある。「道程」の「道」はある地点やある時間と別のある地点やある時間とを結んでいるものを意味し、「程」は標準や分量を意味する。このことから、「道程」は道のりの距離や期間の長さを意味する言葉となる。なぜ「道程」と読むのか・理由
「道程」の「道」の音読みは「ドウ」または「トウ」、訓読みは「みち」である。「程」の音読みは「テイ」、訓読みは「ほど」「のり」である。このことから「道程」は両者を音読みして「道程」と読むか、あるいは両者を訓読みして「みちのり」と読む。「道程」の類語・用例・例文
「道程」の類語には「行程」「道のり」「道」などがある。「行程」と「道のり」はどちらも「道程」と同じく距離を表す。一方「道」という言葉は「道程」も含めてさまざまな意味を持っている。「道程」とよく似た言葉には「過程」や「工程」「日程」などがある。「過程」は進行やプロセスのことを意味し、「工程」や「日程」はそれぞれスケジュールを意味する。そのため「道程」よりもより限られた範囲で使われる言葉だといえよう。「道程」の主な使われ方としては「駅から会社までの道程」や「二人が出会ってから結婚するまでの道程」などが挙げられる。前者は物理的な距離のことを意味する一方、後者は時間の経過を意味している。後者における「道程」は時間が経過することを道を進むことにたとえた比喩表現である。
「道程」の英語用例・例文
「道程」を英語に翻訳する場合、それが物理的な距離のことなのか、あるいは時間の経過のことなのかで表現が異なるので注意が必要である。物理的な距離の意味で「道程」を使うのであれば「distance」や「journey」「path」「way」「road」などになる。「long distance」や「long journey」は長い旅の道程を意味する言葉である。また、たとえば「駅からの道程」は「the path from station」になる。そのほか「長い道程を歩いた」は英文では「I walked a long way」であり「ここにたどり着くまで長い道程だった」は英文では「It's been a long road to get here」である。一方、時間の経過としての「道程」は英語では「process」や「course」「passage of time」「elapse」「time go by」などになる。たとえば「君の計画は困難な道程になることだろう」は「your plan will be a difficult process」である。また「私が警官として過ごしてきた長い道程」は英文では「a long course I had followed as a police」となる。
《道程》の正しい読み方
「道程」の正しい読み方
「道程」の読み方は「どうてい」または「みちのり」である。「道程(どうてい)」には同音異義語(同定や童貞など)があることもあり、口語では「みちのり」と読むことが多い。
「道程(みちのり)」の「程(のり)」は特殊な読み方(表外音訓)であるため、「道のり」と表記されることも多い。
高村光太郎の詩集「道程」の読み方は「どうてい」である。
「道程」の意味解説
「道程」は、基本的には、出発地から到着地までを道なりに(道筋に従って)進んだ場合の道の長さ、を意味する語。「距離(直線距離)」と対比されることが多い。地理的な道の長さの他に、比喩的に、開始時点から到達点へ至るまでの時間や過程を指す意味で「道程」の語が用いられる場合もある。
「道のり」と「距離」の違い
小学校の算数では「道のり」と「距離」の使い分け方が教えられる。「道のり」は道に沿って測った長さのこと、「距離」は道を無視して直線的に測った長さのことである。
「道のり」は人が実際に移動する場合に用いられる情報であり、「距離」は人為姓を排した地理情報を扱う場合に用いられる情報である。
なぜ「道程」を「どうてい」「みちのり」と読むのか・理由
「道程」を「どうてい」と読むのは、シンプルな漢語の音読みである。ちなみに現代中国語にも「道程」という語彙はあるが、道のりを指す意味では「路程」などの表現が一般的に用いられている。「道程」を「みちのり」と読む理由は、当て字(いわゆる熟字訓)の類である、あるいは、「道法(みちのり)」の異表記である、と解釈できる。
もともと「法(のり)」という字には「距離・寸法」を指す字義がある。たとえば箱などの「内側の寸法」を「内法(うちのり)」という。同じ要領で「道の寸法」は「道法(みちのり)」と呼び得る。
和語の「みちのり」に、漢語由来の語彙である「道程」を対応づけた、と考えれば、道程と書いて「みちのり」と読む理由となり得る。
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