《選りすぐり》の正しい読み方
「選りすぐり」の正しい読み方
「選りすぐり」は、「えりすぐり」「よりすぐり」の2種類の読み方がある。「えりすぐり」も「よりすぐり」も多くのものの中から条件に合ったものを選ぶという意味があり、どちらの読み方をしても間違いではない。ちなみに「選ぶ」は「えらぶ」と読まれることから、「選りすぐり」を「えらぶりすぐり」と読み間違えてしまう方は非常に多い。その読み方は正しくないので、間違えないように注意する必要がある。「選りすぐり」の意味解説
「選りすぐり」は、良いものの中からとりわけ優れたものを選び出すという意味がある。単純に良いものを選ぶという意味ではなく、数多くの良いと思って選んだものの中から特に良いものだけを時間をかけて選び抜くというニュアンスがある。「選りすぐり」は、ビジネスシーンで商品のセールスポイントや強みを他社に伝える際に用いられることが多い。また、人材においても特に優秀だという意味合いで用いられるケースもある。なぜ「選りすぐり」と読むのか・理由
そもそも「選りすぐり」は「選る」の派生語である。「選る」という言葉は、訓読みで「える」「よる」というように読まれている。したがって、「選りすぐり」も「えりすぐり」「よりすぐり」の2パターンで読まれるようになった。「選りすぐり」の類語・用例・例文
「選りすぐり」の類語は「厳選」である。「厳選」とは、文字通り、厳しい基準を設けて選び抜くことを意味する。適当に選ぶというわけではなく、価値や目的に見合うようにより厳しい目で選ぶことを表している言葉だ。一方「選りすぐり」という言葉には、「厳選」のように厳しい基準に沿って選ぶというニュアンスは含まれない。「選りすぐり」と「厳選」という言葉には若干の違いがあるが、どちらも「選びぬく」という行為が共通しているので類語と言って差し支えない。「選りすぐり」の用例・例文
・このレストランは選りすぐりの食材を数多く揃えているので、とてもおいしいと評判だ。
・長年、撮影し続けた写真の中から選りすぐりのものを選んで写真展を開催した。
・大切な取引先をもてなす為に、全国から選りすぐりの食材を集めて食事会を開いた。
・会社の一大プロジェクトを是が非でも成功させるために、選りすぐりのメンバーを呼び寄せた。
・選りすぐりのフルーツを選んだので、お得意様に感謝された。
「選りすぐり」の英語用例・例文
「選りすぐり」の英語は、「specially selected」が用いられる。「specially」には「特別な」、「selected」は「複数の中から選ばれた」という意味合いがある。したがって、「specially selected」は「選りすぐり」を表現する言葉としてふさわしい。「選りすぐり」の英語での用例・例文
We are going to compete in the regional qualifiers with specially selected members.
(選りすぐりのメンバーで地区予選を戦うつもりだ)
I am going to treat your guests with specially selected wines.
(選りすぐりのワインで大切なお客様をもてなすつもりだ)
《選りすぐり》の正しい読み方
「選りすぐり」の正しい読み方
「選りすぐり」の読み方は「えりすぐり」、または「よりすぐり」である。「よる(選る)」は「える(選る)」が音変化した読み方である。その意味では、どちらかといえば「えりすぐり(選りすぐり)」の方が本来的な読み方である、といえる。
「選りすぐり」の意味解説
「選りすぐり」とは、優れたものの中から選んだ、より優れているものという意味の言葉である。単純に選ぶことを意味する「選る」と、優れたものを選び抜くという意味の「すぐる」という、ふたつの動詞が組み合わさっている言葉だ。基本的には、数多くの候補の中から選ばれた人やものを指すために使用する。そして、選び方は特に限定されていないため、数多くの候補の中から選んだものであれば、選りすぐりと表現することができる。なぜ「えりすぐり」「よりすぐり」と読むのか・理由
「選りすぐり」を構成している「選る」という言葉は、元々「える」という読みであった。その後で、「える」が変化した「よる」という読みが生まれたが、それが時間の経過と共に、一般的に浸透した。そして、現代では「よる」という読みも間違いではないとされているため、「選りすぐり」は、「えりすぐり」と「よりすぐり」のふたつの読み方ができる。「選りすぐり」の類語・用例・例文
「選りすぐり」は、「彼は、厳しい試験に勝ち抜いてきた選りすぐりである」「明日のメニューで使用する食材は、選りすぐりを用意しなければならない」という風に、選び抜かれたもの自体を指す、名詞として使用することが多い。また、「選りすぐりの」という形にして、対象となる人やものと組み合わせて使用することもある。「この会場には、選りすぐりの料理人たちが集まっている」「選りすぐりの学者を集めても、この難問を解くことはできなかった」というようにである。「選りすぐり」の類語としては、「厳選(げんせん)」が挙げられる。厳しく選び抜いたという意味の言葉であり、場合によっては選りすぐりと同義になり得る。ただ、厳選は、あらかじめ設けられた厳しい基準を超えたものという、絶対的な意味合いを持つ。それに対して選りすぐりは、いくつかを比較した上で、最も良いものを選んだという、相対的な意味合いがある。そのため、選りすぐりのものであっても、基準を超えていなければ、厳選の対象にならないことがある。したがって、厳選と選りすぐりは、完全に同義というわけではない。
そして、「粒揃い(つぶぞろい)」という類語もある。良質なものが揃っているという意味合いで、選りすぐりのものが複数ある場合は、粒揃いと表現することができる。選りすぐりのものがひとつしかない場合には、使用できない表現なので注意が必要である。
「選りすぐり」の英語用例・例文
英語で「選りすぐりの何か」を示す場合には、「selected」を使用する。例文にすると、「This is the selected gem(これは選りすぐりの宝石である)」「I want the selected fish(選りすぐりの魚が欲しい)」といった形だ。そして、「選び抜かれたもの」という意味合いの「選りすぐり」を表現する場合は、「selection」という単語を使用する。その際の表現は、「This store has selections(この店には選りすぐりが揃っている)」のような形になる。- 《選りすぐり》の正しい読み方のページへのリンク