《発疹》の正しい読み方
「発疹」の正しい読み方
「発疹」は「ほっしん」もしくは「はっしん」と読む。どちらも正しい読み方である。どちらかといえば「ほっしん」の方がより一般的な読み方といえたが、昨今では「はっしん」の方が主な読み方という見解も多勢を占めつつある。「発疹」の意味解説
「発疹」とは、なんらかの原因によって、皮膚の色や状態が異常な状態である皮膚症状のことを指す。主たる症状としては、皮膚の赤み、できものやかさぶたなどが見られ、かゆみや痛みを伴う場合もある。発疹が起こる原因として、刺激やアレルギー、感染症、病気などが挙げられる。植物や金属など、外的な刺激によって、発疹が出ることもあれば、自身の汗や、バリア機能の異常などが刺激となってしまい、発疹が出てしまうこともある。乾燥具合によっても発疹が現れることがあり、肌の水分バランスが崩れると、赤みやかゆみ、にきびなどが出ることもある。食物アレルギーや医薬品の副作用などでも発疹が出ることが多く、原因のひとつである。感染症の中にも発疹が出やすい病気があり、代表的なものとして水痘や麻疹などが挙げられ、幼児に多い突発性発疹や伝染性紅斑なども、発疹が起きる感染症である。全身性の病気が原因となり、発疹が現れることも少なくない。
発疹の治療は、原因や症状の程度によって異なる。アレルギーやアトピー、乾燥など、原因が特定されている発疹であれば、保湿や抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤が使用され、症状によってはステロイド剤が使用されることもある。感染症や病気など、皮膚の問題ではなく、全身の治療が必要な場合は、病気の治療と並行して発疹の治療が行われることが多い。
発疹の症状は、時間の経過とともに変化していくことが多く、一日の中でも赤みやかゆみの状態が変動することは少なくない。局所的に発疹が現れるものから広範囲に現れるものまで、原因や原因物質の暴露量、患者の状態などにより、程度は異なり、積極的に治療を行わなくてもよい発疹もあるが、原因や症状の程度によっては適切な診断と治療が必要になる発疹もある。原因に心当たりがないときや、長期間発疹が見られる場合には、注意が必要である。"
なぜ「発疹」を「ほっしん」と読むのか
「発」の字の音読みには、「ハツ」と「ホツ」の2通りある。「ハツ」は漢音、「ホツ」は呉音である。たいてい促音便が生じて「ハッ-」「ホッ-」となる。そして、呉音で「ホツ」と読む「発」の字は、特に「生じる・始まる・始める・起こす」といった意味で用いられる。
ただし「ハツ」と読む場合の「発」にも「生じる・始める」という字義はある。だから「発疹」を「はっしん」と読んでも問題なく意味は通る。
呉音は、たとえば「蓮華(れんげ)」の「げ」、「憤怒(ふんぬ)」の「ぬ」などのように、特に仏教用語に多く用いられている。とはいえ「発疹」が特に仏教に関連する用語というわけではない。
「発疹」の類語・用例・例文
「発疹」の類語として、かぶれや湿疹、吹き出物などが挙げられる。発疹を用いた例えとして、「金属アレルギーが原因で発疹が出てしまった」や「発疹の治療には様々な種類の医薬品が用いられる」などのような文章ができる。「発疹」の英語用例・例文
「発疹」は英語で「rash」や「eruption」などと表現する。「rash」を用いた例えとして、「Pharmaceuticals may be used to treat rashes.(発疹の治療には医薬品が使われることがある)」のような文章ができる。- 《発疹》の正しい読み方のページへのリンク