《登記簿謄本》の正しい読み方
「登記簿謄本」の正しい読み方
「登記簿謄本」の正しい読み方は、「とうきぼとうほん」である。不動産に関する用語であり、不動産業界の人間でなくても、不動産の購入を考えたり、不動産を保有していたりする人は目にすることがある言葉だ。また、事業を行うために用意する書類も、「登記簿謄本」と呼ばれる。ただ、「謄」という字は常用漢字でありながら、一般的には、「謄本」以外で使用されることがまずない。さらに、「謄本」と意味が近い用語として「抄本(しょうほん)」があるため、読みを混同してしまう恐れがある。「登記簿謄本」の読みは「とうきぼとうほん」のみであるため、「とうきぼしょうほん」と間違えないよう注意が必要だ。「登記簿謄本」の意味解説
「登記簿謄本」とは、不動産あるいは事業に関するひと通りの情報が記載された書類の、コピーのことである。不動産の場合、「登記簿」には、その不動産がどのような種類で、どれくらいの面積があるのか、権利者は誰なのかといったことが記載される。事業の場合には、不動産以外に、法人としての情報も記載される。そういった情報は、確定申告や訴訟の手続きをする際に必要になる場合があるが、法務局に預けてある登記簿の原本を持ち出すことは法的に禁じられている。そのため、法務局に申請をし、登記簿をコピーしてもらい、「登記簿謄本」を用意する。なぜ「とうきぼとうほん」と読むのか・理由
「登記簿謄本」を「とうきぼとうほん」と読むのは、音読みで統一しているからである。基本的に、漢字のみで構成された送り仮名なしの熟語は、音読みとなり、「登記簿謄本」も例外ではない。「本」という字も、訓読みは「もと」であり、「ほん」は音読みなので問題はない。「登記簿謄本」の類語・用例・例文
「登記簿謄本」は、登記簿をコピーした書類そのものを指す。例文にすると、「重要な情報が記載されているため、登記簿謄本は紛失しないよう注意が必要だ」「訴訟を起こさなければならなくなったので、早めに登記簿謄本を用意する」といった形だ。「登記簿謄本」の類語としては、「登記事項証明書」が挙げられる。記載されている内容は基本的に、登記事項証明書と登記簿謄本のどちらも変わらない。ただ、現代の登記事項証明書は、データ化されている登記簿情報を、印刷したものである場合がほとんどだ。つまり、登記簿をコピーしたものではない。それに対して、登記簿謄本は「謄」にコピーをするという意味合いがあるため、紙の登記簿を写したものを指す。したがって、厳密には異なるものだ。しかし、内容が共通しているため、「登記事項証明書が必要」という表現と、「登記簿謄本が必要」という表現は、大抵の場合は同じと考えて問題はない。
また、「登記簿抄本(とうきぼしょうほん)」という類語もある。登記簿謄本は登記されている情報をひと通り写したものだが、登記簿抄本は、登記内容の一部のみを写したものという違いがある。
「登記簿謄本」の英語用例・例文
「登記簿謄本」を英語で表現すると、「copy of registration」となる。そして、「copy of corporate registration(法人の登記簿謄本)」「copy of real estate registration(不動産の登記簿謄本)」という風に、状況に応じて使い分ける。例文にすると、「I submitted a copy of corporate registration.(法人の登記簿謄本を提出した)」「I apply for the issuance of a copy of real estate registration at the Legal Affairs Bureau.(法務局で登記簿謄本の発行申請をする)」という風になる。- 《登記簿謄本》の正しい読み方のページへのリンク