《白日》の正しい読み方
「白日」の正しい読み方
読み方:はくじつ、しらくさ、しらひ「白日」の意味解説
白日を「はくじつ」と読む場合は、「照り輝く太陽」、「白昼・昼間・日中」、「何の障害・制約もない状態。身が潔白になったことを例えて言う言葉」、「私心がないこと。明らかなこと」という意味がある。白日は照り輝く太陽そのものを表しており、その太陽の光が満ちている昼間という状態のことも指す。後者の「何の障害・制約もない状態。身が潔白になったことを例えて言う言葉」、「私心がないこと。明らかなこと」は照り輝く太陽で真っ白になった状態のことを、「隠すことが全くない」という状況になぞらえて用いられている。白日を「しらくさ」と読む場合は、苗字として使われることが殆どである。日本に約30人しかいない珍しい苗字で、主に広島県内で見られる。広島県呉市仁方西神町の小字(住所の「字」以降にあたる部分)から発祥されたといわれており、戦国時代、島根県鹿足郡津和野町にいた脇田氏の子孫が白日姓を名乗ったとも言われている。白日を「しらひ」と読む場合は、人名を指す。日本古来の神「白日神(シラヒノカミ)」が由来となっている。古事記にしか登場しない神で、大年神(オオトシ神)と伊怒比売(イノヒメ)の間に生まれた神の1柱とされる。古事記内では目立った活躍をしておらず、正体不明の神として扱われている。また、天照(アマテラス)の異名としても使われており、日本書紀では天照のことを「白日神」と表記していた。これは天照が太陽神として崇められていたため、「照り輝く太陽」という意味で白日があてがわれたという説が濃厚である。なぜ「白日」と読むのか・理由
「はくじつ」は音読み、「しらひ」は訓読みである。何故、白日を「しらくさ」と呼ぶかは不明である。「白日」の類語・用例・例文
白日(はくじつ)の類語(「照り輝く太陽」・「白昼・昼間・日中」の場合)真昼(まひる)、天道(てんとう)、太陽(たいよう)白日(はくじつ)の類語(「何の障害・制約もない状態。身が潔白になったことを例えて言う言葉」・「私心がないこと。明らかなこと」の場合)無実(むじつ)、潔白(けっぱく)、青天白日(せいてんはくじつ)白日(はくじつ)の用例:白日の下にさらす「隠されていた物事を世間に公開する」という意味を持つ。白日(はくじつ)の例文『夏』− 寺田寅彦著「やっと地上へ出たときに白日の光の有難味を始めて覚えたのである。」『二人の男』−島田清次郎著「あとは言ひようもない静かな、ひつそりした、秋の白日の果樹園だつた。」「白日」の英語用例・例文
白日(はくじつ)は意味によって使われる英単語が変わる。白日を「輝く太陽」と表現する場合:[the bright sun]白日を「白昼」と表現する場合:[broad daylight]「白日の下にさらされる」と表現する場合:[be brought to light]、[be exposed to the light of day]「The discovery of his diary brought the truth of the affair to light.」彼の日記が発見されたことにより事件の真相が白日の下にさらされることになった。- 《白日》の正しい読み方のページへのリンク