《百舌》の正しい読み方
「百舌」の正しい読み方
「百舌」の正しい読み方は「もず」である。「百舌鳥」と書いて「もず」と読むこともあり、「百舌」と「百舌鳥」は同義語・異表記ということになる。「百舌」を「ひゃくぜつ」と読む機会はない。
「百舌」の意味解説
百舌(もず)はスズメ目モズ科の鳥である。チゴモズやアカモズは夏鳥として、オオモズは冬鳥として日本に渡ってくる。オスは頭部が赤茶色で目を通る黒い帯が特徴、メスは全体的に褐色の色合いが特徴である。体調は20cm弱と、けっして大きくはないが、鋭いくちばしで小動物を捕食する猛禽である。百舌は捕えた獲物を木の枝などに突き刺しておく習性があり、早贄(はやにえ)と呼ばれている。秋になると、昆虫・カエル・ミミズ・トカゲ・ネズミなどの早贄が見られる。
モズは他の鳥の鳴き声を真似ることでも知られる。そのレパートリーは実に多彩である。「百舌」という名もこの特徴に由来する。
なぜ「百舌」と読むのか・理由
「百舌(もず)」はおそらく「百(もも)+舌(ぜつ)」が変化した語であろうと考えられる。また、古来「す」は「鳥」を指す接尾辞であったとされ(主な例に、カラス、ウグイス、ホトトギスなど)、百舌(もず)の「ず」もこの例に連なるとする見解もある。
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