《盛り土》の正しい読み方
「盛り土」の正しい読み方
現代では「もりど」と「もりつち」の両方の読み方があり、どちらも正しい読み方である。ただし、広辞苑には「もりど」はなく「もりつち」しか載っていない。しかし、土地収用法を管理する国土交通省は「もりど」と読んでいる。また大辞林では、「盛土」と「盛り土」の両方を認めている。建築業では、「もりど」と読むのが一般的であり、「盛土(もりど)」は専門用語、法令・行政用語としての意味合いが強く以前は「もりつち」が広く読まれていたが、現代ではニュースやラジオといったメディアなどの多くの場面でそのまま使われている。「盛り土」の意味解説
盛り土とは斜面や低い地盤などの土地をさらに土砂で盛ることで平坦にならしたり、周辺よりも高くしたりすることで平らな地表を作ることを指す。または、そのような工事を施した土工そのものを指す。主に宅地造成や道路盛土、河川堤防などの土地の開発や整備に平坦な地表が必要な時に行われる。日本各地で広く利用されている一般的な土木工法であるが、盛り土した地盤は強度が弱い点に注意が必要である。場合によっては、大地震や大雨などの自然災害によって不同沈下や土砂崩れ、液状化のリスクがある。しかし、適切な地盤改良・地盤補強を行えば差支えない。盛り土の種類には山砂、根切り、再生コンクリートの3種類がある。盛り土の対義語は切土である。なぜ「盛り土」と読むのか・理由
国語辞典では、「もりつち」が多いが、ニュースやラジオで読まれるのは「もりど」が多くなった。以前は専門用語である「もりど」ではなく、分かりやすく「もりつち」と言い換えられていたが、記者会見などで自治体がそのまま専門用語として「もりど」と使うようになったことがきっかけで「もりど」と読まれるようになったと言われている。現代では、「もりど」と読まれることが一般的になりつつある。「盛り土」の類語・用例・例文
類語としては、盛土や築堤、畝がある。用例・例文)
・盛り土して作った土地。
・大地震のあとに、盛り土が崩落した。
・埋め立てや盛り土していない。
・古墳の盛り土。
・盛り土工事を検討している。
・山の斜面を盛り土して家を建てる。
・低い土地を盛り土して高くする。
・下流域を築堤する。
・築堤工事。
・土に畝を作る。
・畑に畝を耕す。
「盛り土」の英語 用例・例文
英語で言うと、fillingやbanking、embanking、mound、moundingと表すことができる。または、rase the ground levelやspread earth on the groundという説明文にも言い換えられる。用例・例文)
・a natural ground without reclamation and banking.「埋め立てや盛り土のない自然の地盤。」
・the action of raising the groud level of a piece of low lying land.「古代の墓を取り囲む盛り土の塚。」
《盛り土》の正しい読み方
「盛り土」の正しい読み方
「盛り土」の正しい読み方は、「もりつち」または「もりど」である。土木関連の用語としては「もりど」と読む。送り仮名を省いて「盛土」と表記されることも多い。「盛り土」の意味解説
「盛り土」は、低い地盤や斜面を平らにならして敷地をつくることや、周囲より高い土地をつくるために土を盛ることを意味する。また、そういったことを施した工事自体を指すこともある。宅地工事では、一般的に土地を削ってつくりあげる「切土(きりど)」と、土を盛ってつくりあげる「盛土」を同時に行うことが多い。盛り土された部分は十分に締め固められていないこともあり、地震や大雨などの影響で土石流などの災害を起こす可能性が高いと言われている。- 《盛り土》の正しい読み方のページへのリンク