《疾病》の正しい読み方
「疾病」の正しい読み方
「疾病」は「しっぺい」と読む。「しつへい」と読むこともできるが、「しつびょう」や「しつやまい」は間違った読み方である。「疾病」の意味解説
「疾病」は病気を患っている状態を意味する言葉である。「病気」と似た言葉だが、「疾」の文字には「苦しむ」「悩む」という意味があり、「病」と組み合わせることで「病気」よりも症状が重く、深く苦しんでいる場合に用いることが多い。医学的な意味では「疾病」も「病気」も同じ扱いだが、症状が重篤で患者の命が危険な状態にある場合は「疾病」を用いるのが一般的である。特にがんや脳卒中など死亡率が高く症状が進行しやすい病気に対して用いられる。重い病気という本来の意味から転じて「直りにくい悪癖」に対しても「疾病」の言葉が用いられる。なぜ「疾病」と読むのか・理由
「疾病」を「しっぺい」と読むのは音読みに沿った読み方だが、これは「病」の文字を形成する「丙」の読みに由来している。「丙」は「へい」と読むことから、「疾病」も当初は「しつへい」と読まれていた。時代が進むにつれて読み方が変化して「しっぺい」になったとされている。「疾病」の類語・用例・例文
「疾病」の類語には「病気」「疾患」「障り」があり、それぞれ「びょうき」「しっかん」「さわり」と読む。「病気」は体や心が悪い状態に変化することを意味した言葉であり、「疾病」の別称として使われることもある。「疾患」も心身の不具合を意味する言葉だが、特定の病気に対して用いることが多いため、「疾病」よりも範囲が狭い表現である。「障り」は「物事の妨げになる事柄」を意味する言葉だが、体調不良を示す古い言い回しでもある他、女性の生理を表現するのに用いられることがある。例文には「がん、心筋梗塞、脳卒中は三大疾病と呼ばれている」「寝不足は病気の原因である」「検査を行って胸部疾患が判明した」「月の障りは女性特有の問題だ」などがある。「しょうがい」と読む「障害」も「疾病」の類語に含まれるが、「障害」は投薬や手術などの処置では改善されない不具合という意味がある。そのため、厳密には病気とは異なる。例文としては「事故が原因で足に障害を負った」がある。「疾病」の英語用例・例文
「疾病」は英語で「disease」と書く。「病気」を意味する「sick」よりも症状が重く、速やかに治療を必要とする状態を表現する言葉として用いられることが多い。また、重大な病気という意味から転じて社会的に不健全な状態を示す際にも用いられる。例文としては「病気で死ぬ」「社会の弊害」をそれぞれ英文に直した「die of disease」「social disease」がある。- 《疾病》の正しい読み方のページへのリンク
