《強か》の正しい読み方
「強か」の正しい読み方
「強」という漢字は小学校の低学年で習う常用漢字で馴染みがあるが、「強か」という単語になると読み方が分からない人も多いだろう。「強い(つよい)」や「勉強(べんきょう)」などの単語があるため「つよか」、「きょうか」と読む人もいるかもしれないが、「したたか」が正しい読み方である。「強か」の意味解説
「強か」は「強い」という意味の「強」から成り立つ言葉であるため、粘り強く圧力に屈しない、強くしっかりしているという意味がある。粘り強い相手として「強かな挑戦者」と表現されたり、頑丈な建物という意味で「強かな建物」などと表現されたりする。また、力強く勇気がある、量が多いなどの意味もあり、日常的に用いられている言葉である。なぜ「強か」と読むのか・理由
「強」の音読みは「きょう・ごう」、訓読みは「つよ-い、し-いる・こわ-い・したた-か」であるため、「強か」漢字の読み方通りに「したたか」と読まれている。「強か」の類語・用例・例文
「強か」の用例・例文は以下のとおりである。・彼は強かな人物である。
・食料品を強かに買い込んだ。
・道で転んでしまい、腰を強か打ってしまった。
「強か」の類語としては、豪気(ごうき)、不屈(ふくつ)、気丈夫(きじょうぶ)などの言葉が挙げられる。
「豪気」の用例・例文:強く勇ましい・細かいことにこだわらないこと
・彼は豪気な人物として知られているが、本当は繊細である。
・彼女は小さい頃から豪気であったエピソードがたくさんある。
「不屈」の用例・例文:どれほど困難でも意志を貫くこと
・彼のプランは現実離れしていたが、不屈の精神で実現させた。
・何度打ち負かされても再びチャレンジする、不屈の闘志を持っている。
「気丈夫」の用例・例文:気持ちがしっかりしていること
・先日母親を亡くしたにもかかわらず、彼は気丈夫に振舞っている。
・あなたが一緒にいてくれると気丈夫です。
「強か」の英語用例・例文
「強か」は英語で「strong(強か)」や「tough(強か)」、「mighty(強か)」と表現される。「strong(強か)」の用例・例文
・He's as strong as an ox.(彼は牛のように強かである)
・The suitcase should be strong enough to survive the trip.(スーツケースは旅行を乗り切るのに十分な強かさが必要だ)
「tough(強か)」の用例・例文
・He's been hanging around with a bunch of tough guys.(彼はたくさんの強かな男たちとぶらぶらしている)
・He talks tough but he's not really dangerous.(彼は強かな口調であるが、危険人物ではない)
「mighty(強か)」の用例・例文
・The barbarians faced a mighty army.(野蛮人は強かな軍隊に直面した)
・It took a mighty effort to get everything done on time.(すべてを時間内に終わらせるには強かな努力を要した)
《強か》の正しい読み方
「強か」の正しい読み方
「強か」の正しい読みは「したた-か」である。「強」は「つよ-い」の他にも割と多用される難読の訓読みがある。
「強か」の意味解説
「強か」の意味と用例は以下の通りである。1.他に屈しないさま
・彼は競争の激しい世の中を強かに生き抜いている
・私たちは困難な局面を強かに乗り切った
2.しっかりしているさま
・強かなビジネスパートナーに出会った
・彼は抜け目のない強かな男である
3.強く勇猛なさま
・戦国時代に活躍した強かな武将
4.量がとても多いさま
・同僚と夜遅くまで強かにお酒を飲んでしまった
・ホームパーティに向けて強かにお菓子を買い込んでおく
5.程度がとても大きいさま
・階段から落ちた際に強かに頭を打ってしまった
「したたか」という言葉は、肯定的なニュアンスで使われるケースと、否定的なニュアンスで使われるケースがある。
■肯定的なニュアンスの例
・体力的に屈強である
・抜け目がなくしっかりしている
・気丈である
・頼りになる
■否定的なニュアンスの例
・ずる賢い
・計算高い
・いやらしい
・あざとい
このように様々なニュアンスで使われる「したたか」だが、いずれの場合も「つよさ」や「丈夫さ」を表現する言葉であることから、「強」という字が使われている。
「強」という字は、もともとは堅い殻を被っている「カブトムシ」を表す漢字であったが、その特徴から「堅くて丈夫なもの」を表す文字として使われるようになった。
なお漢字で表現する場合には「強か」と「健か」という2つの表現方法がある。
使い分け方としては「強か」は精神的な強さを表現する場合、「健か」は体力的/身体的な強さを表現する場合に使われる。
ただこの使い分けが一般的に普及しているかは判断が難しく、誤解を招きたくないビジネス文書などでは「したたか」という、ひらがな表記にしておくことが無難である。
「強か」の類語・用例・例文
■類語「粘り強い」「我慢強い」「計算高い」「あざとい」「しぶとい」
■用例/例文
・彼は競争の激しい世の中を粘り強く生き抜いている
・私たちは困難な局面を我慢強く乗り切った
・彼は抜け目のない計算高い男である
・彼女は相手によって対応を変えるあざとい女性だ
・彼は決して諦めないしぶとい男だ
「強か」の英語用例・例文
■英語strongly, severely, heavily, formidable
■用例/例文
・He has survived strongly a fiercely competitive world.
・I fell and hit my head severely.
・I am in heavily policed building.
・We joined a formidable project.
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