《御机下》の正しい読み方
「御机下」の正しい読み方
「御机下」の正しい読み方は「ごきか」あるいは「おんきか」である。「机下」が音読みの漢語であるため、「御」も音読みで揃えて「ごきか」と読む方が、より本来的な読み方といえる。とはいえ「御」のみ訓読みする「おんきか」も一般的には正しい読み方として許容されている。「御机下」の意味解説
「御机下」は、いわゆる手紙の脇付(わきづけ)に用いる文言である。特に医療業界でよく用いられる。目上の者に手紙(文書)を送付する際、相手を直接の宛先にすることを敢えてせず、せいぜい相手方の机の下が宛先でございますというへりくだりの意味を込めた表現である。「机下」だけでも相手への敬意を示す脇付として使えるが、相手の机であることを踏まえて丁寧表現の「御」を付ける表記の方がよく用いられている。
なぜ「御机下」と読むのか・理由
「御机下」を「ごきか」と読むのは、素直に音読みで統一した読み方である。「おんきか」と読まれる場合、そう読んだ方が語調がよいとか、聞いて分かりやすいとか、あるいは「ゴキ」という語感が気持ち悪いとか、そういった理由が考えられる。「御机下」の類語・用例・例文
「御机下」と同様、手紙の脇付に用いられる敬語表現としては、「御侍史」が挙げられる。御侍史は「ごじし」もしくは「おんじし」と読む。侍史は側仕えの者を指す語であり、つまり「相手に直接渡すほどのものではなく、付き人さんに渡すもの」という意味合いを込めて用いられる。「案下」は「机下」と同じく「机の下(あるいは机の傍)」を指す語であり、やはり手紙の脇付として用いられる。
手紙の脇付で、より一般的に用いられる文言としては、「御中」が挙げられる。御中は個人でなく組織・団体を宛先とする場合に用いられる表現である(御机下や御侍史は個人宛で用いられる)という点、また、「御中」は必ずしもへりくだった表現というわけではない点、などの違いはある。
「御机下」の英語用例・例文
「御机下」に相当する英語表現としては「dear」が挙げられる。dear は「親愛なる~」という意味で、相手への敬意や親しみを込めて用いられる語である。「御机下」のように限定された場面で使われるものではなく、一般的な手紙や電子メールでもよく用いられる定番の表現である。- 《御机下》の正しい読み方のページへのリンク