《外界》の正しい読み方
「外界」の正しい読み方
読み方:がいかい、げかい、そと、ゲクワイ、ぐゎいかい「外界」とは、「がいかい」と読む。ただし、文学作品などでは「げかい」「そと」「ゲクワイ」も「外界」の読み方として用いられることがある。国語辞典上では主に「がいかい」と読む。なお、広辞苑をはじめとするいくつかの国語辞典では「グワイ」、日本国語辞典では「グヮイ」とも載録されているが詳細はない。学研国語大辞典によると、歴史的仮名遣いで「ぐゎいかい」と載録されている。
「外界」の意味解説
「外界」は、自分を取り巻く周りの世界、つまり外の世界を意味している。また哲学における客観的世界を表す場合もある。主観的な自己の内面を「内界」というのに対し、他者の意識や考えなど、自己意識の外にあるすべてのものを意味するのが「外界」である。総じて言えるのは、「外界」とは自分という存在を前提として、それ以外の存在を表すときに使う言葉であるということ。日常においても自分以外を指し示す際、あらゆる場面で用いることが可能だ。なぜ「外界」と読むのか・理由
「外界」は、中日大辞典をはじめとして、中国語を扱う辞典に載録されていることから中国に語源があることが分かる。中国から伝わった漢字は耳で聞き取った発音を元に「音読み」となり、現代に残っている。つまり「外界」を「がいかい」と音読みするのは、中国に語源があるからである。「外界」の類語・用例・例文
「外界」と意味の似ている表現として「外部」「域外」「外側」「枠外」「圏外」などが挙げられる。どれも意味合いが重なるが、微妙なニュアンスの違いがある。「外部」や「外側」は物や仕切りに対して外の方や外面などを表したり、ある組織や事柄に属していない人や物事を意味している。「域外」「圏外」はある一定の区域や条件の外のことを指す。なお「枠外」は、文字通り「枠の外」を表し、限度を超えるという意味も持っている。・彼らは長い間、外界から遮断された生き方をしてきた。
・起き上がることのできない彼女は、部屋の窓から外を眺めることが唯一外界との繋がりだった。
・どうやら外界は私と考えていることが異なるようだ。
・外界の喧騒がこんな山奥まで聞こえてくるなんて。
・彼の処遇に対する意見の相違で、外界との対立が明確になってしまった。
・外界からの刺激によって、私の考え方が変わってきた。
・このままでは何も思いつかない。外界の空気を吸って気分を変えよう。
・急がせようとする外界のプレッシャーに対し、内界では不思議なくらい落ち着いている。
「外界」の英語用例・例文
外界は英語で「outside world」と表せる。・They have long lived in isolation from the outside world.(彼らは長い間、外界から隔離されて暮らしてきました。)
・Unable to get up, her only connection with the outside world was looking out the window of her room.(起き上がれず、部屋の窓の外を眺めるだけで外界とつながっていた)
・Apparently the outside world thinks differently than I do.(どうやら外界は私とは違う考え方をしているらしい。)
・I can't believe the hustle and bustle of the outside world can be heard deep in the mountains like this.(山奥でこんなに外界の喧騒が聞こえるなんて。)
・The difference of opinion about his treatment made the confrontation with the outside world clear.(彼の扱いに関する意見の相違は、外界との対立を明確にした。)
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