《変異株》の正しい読み方
「変異株」の正しい読み方
「変異株」は「へんいかぶ」と読む。「変」は音読みで「ヘン」、訓読みで「かわる・かえる」。「変」を使った熟語は他に変化・変形・変態・変身などがある。
「異」は音読みで「イ」、訓読みで「こと」。「異」を使った熟語は他に異変・異常・異界・驚異などがある。
「株」は音読みで「シュ」、訓読みで「かぶ・くいぜ」。「株」を使った熟語は他に株価・株主・親株・古株などがある。
「変異株」という言葉ではそれぞれ音読み、音読み、訓読みで発音し、「へんいかぶ」と読む。
「変異株」の意味解説
「変異株」とは、菌やウイルスなどにおいて、既存の株とは異なった性質を持つ株のことである。通常、菌やウイルスは自身と同じ性質を持ったクローンを作ることによって増殖する。しかし、まれに遺伝子のコピーが上手くいかず、自身と異なる性質の菌やウイルスを生み出してしまうことがある。通常コピーミスによってできた株はうまく生き残ることはできないが、ごく稀に従来の株より生存に有利な菌やウイルスができることがあり、これが「変異株」と呼ばれるようになる。なぜ「変異株」と読むのか・理由
異変、変動、元の状態から変わること、という意味の変異(へんい)という言葉と、生物の分類において同一系統のものを表す株(かぶ)と言う言葉を組み合わせて「変異株(へんいかぶ)」と読む。「変異株」の類語・用例・例文
〈類語〉「変異株」の類語には「変異体」や「突然変異株」「ミュータント」などがある。
〈用例・例文〉
・シロイヌナズナの変異株を用いて細胞分裂の研究をしている。
・変異株同士をかけ合わせることで両者の変異を併せ持つ二重変異株を作る。
・変異株を用いた研究では、遺伝子を組み替えられた生物が自然界に流出しないように細心の注意を払わなければならない。
・特定の遺伝子を変異させた変異株を用いて研究を行うことによって、その遺伝子のはたらきを調べることができる。
・最近見つかったウイルスの変異株は感染力が非常に強い。
・アメリカのミシガン州で新しい変異株が分離された。
・このワクチンはウイルスの変異株にも効果が認められている。
・新しい変異株がどんどん出てきて、コロナ禍の出口がなかなか見えない。
・新しい変異株ができるたびに、毒性はどんどん弱くなると言われている。
・精密な検査によって、私が感染していたのは変異株だということが分かった。
「変異株」の英語用例・例文
〈英語〉Variant strain
〈用例・例文〉
・variant of the BA.2 strain. BA.2型の変異株(BA.2は新型コロナウイルスの変異株)
・color variant strain 色素変異株
・resistant variant strain 耐性変異株
・New variant strain of SARS-CoV-2 Identified in Travelers from Japan. 日本の旅行者から新しいSARS-CoV-2の変異株が同定された。
・Highly transmissible new Covid variant strain XE. 感染力の強い新しい新型コロナの変異株XE.
・Delta is fast becoming the world’s dominant strain of SARS-CoV-2. デルタ株は急速にSARS-CoV-2の世界的な優位株になりつつある。
・Omicron variant strain may transmit more through the air. オミクロン株はより空気中を介して感染する可能性がある。
- 《変異株》の正しい読み方のページへのリンク