《外為》の正しい読み方
「外為」の正しい読み方
「外為」の正しい読み方は、「がいため」である。「外」が音読み、「為」が訓読みになっている、重箱読みと呼ばれる形だ。「外為」は使いやすさのために、本来の言葉の一部が省略されたものであり、読みも音の響きを重視して「がいため」となっている。そのため、読みそのものに特に意味はない。そして、「外為」の読みは原則として「がいため」しかなく、「がいい」や「がいなす」といった読み方は存在しない。「外為」の意味解説
「外為」は、「外国為替(がいこくかわせ)」の略称である。外国為替とは通貨の異なる国際間での貸借について、現金を直接輸送するのではなく手形や小切手などを用いて決済すること。または円とドルなど、異なる通貨を交換することである。「外国為替」という言葉は、一般的に使用される頻度が高い。そして、「外国為替法」や「外国為替銀行」という言葉もあり、口に出して読まれることも多い。その度に「がいこくかわせ」と言っていると、会話のやり取りがスムーズでなくなる恐れがある。そのようなことにならないために、意味が伝わる最低限の漢字だけを残し、「外為」と略されるわけである。なぜ「がいため」と読むのか・理由
「外為」を「がいため」と読むのは、判別しやすいようにするためである。熟語の基本通り音読みで統一すると、「外為」は「がいい」となる。しかし、それでは「害意」や「外囲」といった言葉と音の響きが同じであるため、口に出した際に混同してしまう恐れがある。混同によって意味が伝わりにくくなれば、「外国為替」を「外為」と略す意味がなくなってしまう。そのため、他の言葉と音が被らないよう、「がいため」という読みになっている。「為」を「ため」と読む場合、「ためになる」や「~のために」といった意味合いになるが、「外為」にはそのような意味は含まれない。あくまでも読みやすさ、判別のしやすさを重視して、「ため」が選ばれているだけである。
「外為」の類語・用例・例文
「外為」は、略す前の「外国為替」と同様に扱う。例文にすると、「外為はハイリスクハイリターンというイメージがある」「外為に関する情報を集めるのが日課になっている」といった形だ。また、「あの社長は外為法違反の容疑で逮捕されたそうだ」「外為銀行に預ける分の予算を確保したい」という風に、他の言葉と組み合わせることが多い。「外為」の類語としては、「国際為替」が挙げられる。「外国為替」と同義の言葉であり、「外為」とそのまま置き換えても意味は成立する。ただ、使用頻度は「外国為替」や「外為」の方が高い。また、英語が元になっている「マネーオーダー」という類語もある。為替の中でも、比較的少額のものを指す言葉である。
「外為」の英語用例・例文
「外為」を英語で表現する場合には、「forex」という最適な単語がある。「外国為替」を意味する「foreign exchange」を略した単語であり、意味と略されている点が「外為」と共通している。その「forex」を使って例文を作ると、「I am studying the economy to start forex trading.(私は外為取引を始めるために経済の勉強をしている)」「He made a big profit in forex.(彼は外為で大きな利益を得た)」といった形になる。- 《外為》の正しい読み方のページへのリンク