《円》の正しい読み方
「円」の正しい読み方
「円」の読み方は、「えん」「つぶら」「まどか」あるいは「まる-い(円い)」など。「エン」は音読みである。「つぶら」や「まどか」は訓読みであり、基本的には送り仮名を伴って「円ら」「円か」と表記されるが、送り仮名を用いない場合もままある。とりわけ人名として用いられる場合は送り仮名は省かれる。「まる-い」も訓読みでである。
地名や人名としては、たとえば石川県羽咋市の「円井町」は「つむらいまち」、名字の「円谷」は「つむらや」と読んだりする。
「円」の意味解説
「円」は、まるいこと、まるい形を意味する。ここから、欠けたところがないこと、角がないこと、過不足なく十分であること、などの意味も持つ(「円満」「円滑」など)。数学的には、平面上である一点から等距離にある点の軌跡、および、その軌跡に囲まれた内部の平面を指す。また、1871年(明治4年)に制定された新貨条例により定められた、日本の通貨単位でもある。1円は100銭に相当。アメリカドル、ユーロと共に、世界三大通貨とされる。なぜ「エン」と読むのか・理由
「円」は漢語であり、日本に「円」の文字(当時は「圓」)が伝わった時の発音がもととなり、「エン」となった。「円」の類語・用例・例文
「円」の類語は、「円形」「丸」「丸形」「輪」「真ん丸」などがある。日常会話において、「円」を熟語ではなく一語で用いる場合、図形としての「円」を指すことも勿論あるが、通貨単位としての「円」を指すことが多い。
「円」の例文
・昨日のテストで、半径3cmの円の面積を求める問題が出た。
・材料を混ぜるときは、だまにならないよう、大きく円を描くように箸を動かして混ぜるのがポイントだ。
・日本の100円ショップは、手頃な価格で商品の種類も豊富なため、海外観光客にも人気がある。
・日本の景気低迷を背景に、外国為替相場における日本円の価値が下がってきている。
・トウモロコシなどの穀物や海外製品を輸入する業種は、円高になるとその恩恵を受けやすいと言われている。
・水は方円の器に随う。(ことわざ、方円は四角形と丸い形。水は容器の形によって、四角にも丸くもなるということから、人間は環境や交友関係の影響を受けて、良くも悪くもなるということ。)
「円」の英語用例・例文
「円」の英語は、「circle(円形)」「yen/JPY(通貨単位の円)」などがある。以下、「円」の英語の例文。・The teacher drew a big circle on the blackboard.(先生は黒板に大きな円を描いた。)
・A bird is flying in a circle overhead.(鳥が円を描いて、頭上を飛んでいる。)
・I exchanged yen for dollars at the airport for a business trip to the United States.(アメリカに出張に行くため、空港で円をドルに両替した。)
・Under the influence of the stock market, the yen has appreciated rapidly against the dollar in foreign exchange trading.(株式市場の影響を受けて、為替相場において円高ドル安が急速に進んでいる。)
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