試練編とは? わかりやすく解説

試練編(第87回〜第136回)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 01:50 UTC 版)

「おしん」の記事における「試練編(第87回〜第136回)」の解説

おしん竜三夫妻のためにカフェ・アテネで結婚祝賀パーティー開かれる。その最中田倉羅紗店の店員羅紗卸している大口の洋服店明日にも破産宣告をすると伝えにくるが、竜三も源じいも酔いつぶれ、正気なのはおしんだけであった。翌早朝、おしんは独断卸し生地洋服店から回収する。それは加賀屋のくにの教えであった。竜三は回収から戻ったおしんを激怒して張り倒す。だが直後同業者がやって来て洋服店破産したことを告げ、そして田倉商会いち早く対応したことを評価した洋服店倒産したのは戦後不況遠因だが、直接の原因は竜三が洋服店薦め出資した縫製工場のた為だった。竜三は自分判断甘さ恨んでふて寝してしまう。 大正10年年末髪結長谷川では急に日本髪の客が増えて手が足りなくなり、おしんは手伝いにいく。たかはおしんに50円報酬支払う。戦後不況続き、竜三の羅紗店も経営危なくなり、源じいは店を畳んで佐賀帰ると口にする。おしんは髪結長谷川駆け込み働かせてくれと懇願。たかは洋髪をやるつもりもなく店を畳もうかとも考えていたが、おしんの申し出に店の再出発決める。おしんの持ち前才覚髪結長谷川洋髪店として盛況となるが喜々として稼ぎに出るおしんに竜三は男としての面子潰される。 竜三の努力甲斐あって久しぶり大口の注文入り大量に納品した注文詐欺羅紗騙し取られてしまう。おしんは田倉のため髪結仕事精を出すが、深夜酔いつぶれた竜三が女給伴って帰ってくる。女給高額ツケ支払い要求するが、おしんは竜三に理解示しツケ支払う。髪結長谷川盛況おしんとたか、りつの他、新し結い手を雇うほどになっていた。田倉羅紗店は開店休業の状態がつづき、竜三は完全に商売への意欲をなくし、おしんが稼ぎ出した金で遊び歩くうになる。たかは甘やかすなとおしんに言うが、おしんは竜三に尽くすため働く。ある夜、竜三が女給連れてカフェ・アテネへくり出すが、立腹した染子が竜三を激しく叱咤自宅戻った竜三はおしんに対して理不尽身勝手な鬱憤ぶちまける。おしんは自分行いが竜三のプライドを傷つけているならと別れる気になるが、妊娠していることに気付く。たかは髪結いの亭主別れた自分過去を語る。女の稼ぎが男を駄目にする聞いたおしんはその場髪結をやめると申し出る。竜三は源じいとおしんを連れて佐賀帰ることを提案するが、おしんは拒否退職したこと、子供出来たことを伝え東京暮らそうと励ます。 おしんが髪結いをやめてから2ヶ月経ち、とうとう米一粒もなくなるがおしんはのんびり構えていた。見かねたたかが訪ねて来てお金差し出すが、おしんは、竜三にどん底から立ち直ってほしいからと断る。突然うな重の出前が届く。竜三はかつて佐賀面倒を見た小作の伜に頭を下げて借りてきた金をおしんに渡し、生活のためならどんなことでもすると宣言、おしんを感激させる。竜三は知り合い子供洋服需要伸びてきたから、子供服商売勧められる開業資金のためにおしんは不良在庫羅紗露天商で売ることを思いつく。竜三は渋り知り合い洋服店勤めに出ると言う。 だがおしんは羅紗仕入れ値調べ、竜三と源右衛門留守中に一人羅紗持ち出し浅草露天売りに出る。思った通り羅紗飛ぶよう売れるが、的屋男衆がやってきて無許可出店するおしんに帰れ脅しおしんともみ合いになる。そこに的屋親分中沢健現れ取りなす怪我をして帰宅したおしんは竜三に叱られた上、売上入った袋を忘れたことに気付き悔しがる翌日田倉羅紗店を健が訪ねてくる。腹の虫収まらないおしんは健に食って掛かるが、健は売上入った袋をおしんに差し出す。おしんは健が同郷出身知り意気投合。健はおしんに、的屋仁義切り方教え露天商許可証も出す。おしんは露天田倉羅紗10日余り売り尽くし商売資金確保漕ぎ着ける。 おしんはミシン購入型紙発注子供服商売準備着々と進めるが、洋服店勤め出ている竜三は乗り気ではなかった。しかし、おしんが子供服一着縫い上げる一転乗り気になり、積極的に協力するうになる大正11年1922年9月1日田倉商会子供服専門店として再出発する。しかし、10日経って一向に売れなかった。おしんは失敗思いやめよう思ったが、呉服屋大野屋仕入れ担当来て子供服納入頼まれる。竜三の営業成果だった。大野屋納入した子供服飛ぶよう売れ竜三はすっかり有頂天、おしんに無断縫い子足踏みミシンを3台から6台に増やし、もっと大きな作業場建てると言い出して勤めていた洋服店辞めてしまう。さらに裏庭小さな作業場を建てミシンを5台増加身重のおしんを尻目に竜三はすっかり天狗になって遊び歩く大口の注文取ってきた竜三は夜も縫い子雇いミシンを動かすと言いだすが、おしんは製糸工場での無理が祟り死した姉、はるの話をする。源右衛門も竜三の安易な事業拡大諌める。 おしん第一子出産迫り、竜三はおしんに内緒山形からふじを呼び寄せる。庄治夫妻難産だが第一子生まれたという。竜三と源右衛門はふじを観光外食もてなし、おしんはやっと親孝行出来た二人感謝する大正12年1923年1月、おしんに長男産まれるお七夜祝いで、竜三は雄(ゆう)と命名戦争嫌いのおしんは軍人になりそうな名前だと言う。おしんはふじにそのまま田倉の家にいてもらうつもりだったが、ふじは譲らず山形帰っていった。 佐賀から大五郎生まれた赤ん坊に見にやって来る大五郎作業場見て金を融資すると言う。竜三から融資の話を聞いておしんは万が一のことを考え大五郎融資辞退したいと言うが竜三は承諾程なく新築する作業場のための土地が見つかる。酒田から出産祝い加代が来る。縫い子の糸子が怪我をし、処遇に関して竜三とおしんは言い合いになる。加代はそれを見て本当夫婦だと羨む。加代はおしんに、加賀屋での生活を捨て酒田には二度と帰らない東京実家にいる浩太消息わかったので今度こそやり直す打ち明ける加代浩太と会うが浩太謝罪繰り返すけだった浩太はおしんが好きだったのだ、とようやく悟った加代は、一晩おしんの家で泣いたあと、自分血を分けた加賀屋跡取りを産むことを決意し酒田に戻る。 田倉商会今までの店の儲け総てつぎ込み借金づくめで悲願作業場新築する9月1日留守子守りのために源右衛門と雄は羅紗店に残りおしんと竜三が工場落成祝い準備をしている正午2分前、関東大震災田倉商会とおしん達を襲う。揺れおさまり竜三とおしんは羅紗店の方へ向かう。店は倒壊、源右衛門身を挺して雄を庇い抱きしめて死んでいた。瓦礫から火災発生し炎が迫る。雄を抱いた竜三は源右衛門縋りつくおしんを遺体から引き剥がし上野公園に向かう。 上野公園2日野宿し火災落ち着いたのを聞いて店を見に行く途中たかとりつに会う。たかから工場辺り焼け野原になった聞いた竜三は動転し走り出す無事だった健がやってきて何かとおしん一家面倒を見てくれることになる。竜三が茫然自失戻ってくる。新築した工場地震では全壊しなかったものの、その後火事全焼していた。竜三は佐賀帰ることしか頭になくなる。だがおしんは佐賀の姑に嫁として未だに認めて貰っていないこともあり東京残っていちから直そうと竜三に進言する。ふじが加賀屋助け借りて見舞いやってくる。おしんは絶対に佐賀行かないと言い張るが、ふじに平手打ちされる。子供出来た以上、夫に付き従って佐賀行け説得されたおしんは佐賀行き承諾。雄を連れて佐賀向かった。 おしんがやっと辿り着いた田倉家敷居高かった大五郎震災逃れた竜三、雄の無事を喜ぶが、竜三の長兄福太郎借金までした東京商い失敗苦言する。源右衛門死について清はおしんさえいなければこんなことにならなかったとおしんを口撃する。相談なしに竜三に金を出した大五郎田倉家の中で立場がないおしんと竜三は物置のような一室割り当てられる。竜三が雄のおしめを洗うと清は割って入り嫁を甘やかすなと叱責する。 竜三一家無事の祝いが行われるが、おしんと福太郎の嫁恒子の分の膳が無い。おしめのことで清はおしんに小言を言う。恒子に女は男衆食事済ませてから頂く、この辺習慣と言われる。おしんは土間食事風呂もしまい湯。おしんは台所手伝い申し出るが、恒子は本家の嫁の勤め余計なこととおしんの助け拒否する。清は福太郎の手前おしんを客扱いできないと言い、竜三と一緒に開墾野良仕事をするよう言いつける田倉家は元々大地主で竜三は畑仕事したことがなかったのだが、大五郎の代で事業失敗し凋落してしまっていた。佐賀着いた翌朝、おしんは洗濯石鹸はどこかと恒子に尋ねるが、石鹸一家ごとに別であり、買う金は清に貰う、雄のおしめ洗い石鹸使われたと愚痴る。清はおしんに山形実家これだけ娘が世話になっているのに何も送ってこないのかと嫌味朝食時にはしんがお手を伸ばすと「痩せの大食い」と嘲笑う。 竜三とおしんは作男耕造とその妻・佐和開墾始める。佐和田舎百姓の嫁とは思えない程の美人であった開墾重労働だが弁当握り飯二つのみ。竜三は不満を口にするが耕造佐和小さな一本薩摩芋分け合っていた。米の飯小作作男祭り時のみ。耕造の家は母と小姑三人もいるので佐和苦労をしているとこぼす。家に戻って耕造の話になると、佐和元・島原の女郎つまはじき者であり、佐和口を利くなと指示するが、おしんは元女郎のどこが悪いのと口答えしたため、清は憤慨する。清が竜三に餅を差し出すと竜三はおしんの分も欲しと言う。すると清はおしんにおなごは腹が減って自分のものまで亭主差し出すものだと叱る。 おしんは、佐和の髪が見事なので野良一度丸髷結う耕造佐和大変に喜んでくれたが、帰宅したおしんに、清は田倉家泥を塗った激怒する佐和の髪を見て田倉家におしんに髪を結ってもらえないかと頼む人がいるという。それを聞いたおしんは、髪結い行きたいと願うが、苗字帯刀家柄誇りにしている清が許すことは無かった。おしんは竜三になぜ髪結いてはならないのかと不満と愚痴をこぼす。おしんが髪結をしたいのは自由になるお金欲しいからという理由知った竜三はおしんの立場理解せずに母・清に雑費のためにと金銭を無心するが、おしんは清から何も不自由はさせていない小言言われる。姑と嫁、夫婦仲険悪になるばかり。畑でおしんは佐和から身の上話聞く耕造佐和身請のために田畑売って作男になったので佐和家の中では針のむしろだという。 おしんは竜三に田倉家出て町に出ようと言うが、商売懲りた竜三は良い返事をしない。だが竜三も実家野良仕事虚しさ感じてもいた。竜三は大五郎やっている有明海干拓の組に入り自分土地手に入れることを思いつく干拓事業結果が出るまで長い年月要するため、清は良い顔をしない。畑になるまで10年もかかると言うが、大五郎口利きで竜三は組に入る。おしんはなんとか気に入られようと再度家事の手伝い願い出る叶わない長兄の子供たちが穀潰し囃し立てる。清がおしんをそう言っていると教えられる福太郎と清は、干拓大きな台風がくれば水の泡となる事業だと愚痴る。清は竜三の干拓参加をおしんのせいにする。それを聞いたおしんは干拓事業案じるが、竜三は聞き入れない。おしんは心配をかけまいとして山形酒田東京への手紙には辛いことは一切書かず普段口数すら少なくなっていった大正13年1924年)の正月東京のたかから年賀状が届く。髪結長谷川3月にも再開できそうだ記してあり、おしんは東京戻ってたかの下で再び働くことを夢見るうになるそれ以来心の中3月までの辛抱だと呪文のように繰り返すようになっていた。おしんは再度竜三に田倉家を出るつもりはないかと問うが干拓賭ける竜三の意思固い。竜三とおしんは衝突し、とうとう家庭内別居をすることになる。 おしんが源右衛門墓参りをしていると、誰かが掘割身投げしたという。行ってみるとそれは佐和だった。後日、おしんは一命取り留めた佐和訪ねると、佐和納屋寝起きをしていた。聞く佐和自分女郎であったことと、身請けのために土地失ったことなどで夫が姑と喧嘩絶えないのが申し訳なくなり、気づいたら飛び込んでいたのだと言う佐和身の上気の毒に感じたおしんは佐和一緒に東京逃げようと誘う。たかから東京仮住まい定めたの手紙が届き、おしんは喜ぶ。 おしんは彼岸の中日に発つと決め佐和汽車賃を渡す。佐和はおしんが妊娠していることに気付く。計画の日、竜三の次兄陸軍大尉・亀次郎来て挨拶する末妹・篤子も帰郷して妊娠打ち明ける。おしんは雑木林汽車時間を待つが、佐和身重のおしんの身を案じ干拓出ている竜三を呼び出して計画漏らしてしまう。おしんは竜三に見つかり、東京に行くなら雄を置いていけと言われる。おしんは雄を奪う竜三に掴みかかる振り解かれ倒れ木の枝刺さって流血失神する。 竜三に介抱され意識取り戻したおしんは東京に行くと泣き叫んで抵抗するが、佐和宥められ、竜三の荷車田倉家に戻る。竜三は清に怪我至った顛末を隠す。おしんの怪我酷く首から右肩にかけてざっくりと肉が裂けていた。さらに激し出血のあとの衰弱と傷からくる発熱とで3日ほど昏睡状態になる。清は金がかかり疫病神だと罵る10日経ち右手使えない歩けるようになる。だが清が世話する雄には会わせてもらえない。おしんは竜三に怪我かかった費用手持ち100円の中から出しておいて欲しいと伝えるが、竜三は清の気持ち解らないのかとおしんを叱る。おしんは「血を分けた母親なのにあなたは何もわかっていないのね」と愚痴るであった。 篤子の岩田帯前日、おしんは床上げするが右手痺れて思うよう動かない。おしんの怪我は肉だけではなく末梢神経も傷つけてしまっていた。祝いの日、おしんはおはぎも握れ小鉢割ってしまう。竜三は怪我は首と右肩なのだから手が自由にならない筈がないと言う。清は針仕事持ってくるがおしんは針が持てなかった。再び開墾に出るようになる。畑で佐和東京に出る筈の金をおしんに返すと言うが、おしんは裏切られ恨み言と共にそれを突っぱねる佐和は身籠ったことを竜三にだけは話した方がいいと言うがおしんは拒絶する怪我から1ヶ月経ったが、右手は相変わらず自由なままで思うよう働けない。そのことで清ばかりか、竜三にも疎んじられる。見かねた大五郎はおしんを町医者見せに行くがどこも悪くないという診断であった。竜三が大五郎清に呼び出され、おしんを実家帰してはどうかと提案される。清は竜三に離婚を迫る。おしんが佐和から貰った腹帯を竜三に見られ妊娠発覚。竜三は里に帰って産んだほうがいと言うがおしんは谷村家はもう兄の代だからと田倉家にいると言う。おしんの覚悟知った竜三は、おしんに腹帯締め清におしんと別れない告げる。 おしんが佐和逃げ出そうとしていたことが耕造母親から清に知らされ、清はおしんを詰問する佐和小姑がおしんの渡した汽車賃の30円 を見つけ、何の金かと佐和は姑小姑折檻されたという。再び身を売った金なのかと疑われ、おしんに貰った白状した。おしんが外に飛び出す放心状態耕造が「佐和返せ」とおしんに詰め寄る佐和は既に佐賀逃げ出していた。竜三は大五郎清に、おしんの妊娠とおしんに怪我をさせたのは自分であると打ち明け、おしんはこの家で出産させる宣言する。 清は竜三に一つの家にお産二つあると、どちらかが欠くと言われ忌み嫌うのでおしんを他所に移すと言い出す。大五郎はそんな風習はただの迷信だと一蹴するが恒子も心配する。竜三と夫婦の絆を取り戻したおしんは、大きなお腹野良仕事日々だが、清に口をきいてもらえない。ある日佐賀では妊婦には良いとされるドジョウ用意されるが、ドジョウ食べられたのは帰省した篤子だけであった。竜三はおしんの分のドジョウが無いことを意見するが清は相手にしない。見かねた恒子は、おしんを呼び出しお産迷信のことを教えこのままでは清に殺される山形帰った方がいいと勧める風習信じる清はおしんが身二つになるまで、預かってくれる所が見つかり、一人移れと言うが、おしんは迷信納得せず拒絶、清は激怒し決裂する。清は竜三に自分一度も姑に逆らったことはなかったと泣きつく。おしん、最後意地であった

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