東京へとは? わかりやすく解説

東京へ

作者小山内薫

収載図書
出版社国文学研究資料館
刊行年月2008.3
シリーズ名リプリント日本近代文学


東京へ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 14:41 UTC 版)

臼井六郎」の記事における「東京へ」の解説

東京に着くと木付別れ東京西久保船町(現・渋谷)に住む叔父上野月下宅に寄宿した。それから間もない10月27日秋月では士族による新政府への反乱秋月の乱起こった首謀者干城隊幹部であり、事件数日後政府軍鎮圧され宮崎車之助幹部7人が自刃した事を新聞知った六郎は、仇の一味天罰下ったのだと思った。 東京へは勉学修業といいながら目的は一瀬直久と改名した仇の山本克己居所を探る事であった。一瀬は旧福岡藩士尊王攘夷派であった早川勇の伝で、愛知裁判所判事として名古屋裁判所勤務している事がわかった名古屋飛んでいきたかったが、養父から貰った金も乏しく東京叔父暮らしも楽では無かったある日六郎四谷仲町にあった山岡鉄舟春風道場の前を通りかかり、ここで住み込み書生雇ってもらおうと、翌朝早々に叔父同伴して道場訪れ入門許された。六郎翌日早くから、道場拭き掃除、庭や門前掃除などよく働き勉学励み剣術修業打ち込んで夫人英子可愛がられた。また舟の友人勝海舟邸に出入りする事もあった。 12月4日には逃亡していた秋月の乱首謀者今村百八郎益田静方斬首刑となった事を新聞知り、また仇に天罰下った事に感謝した。 翌1877年明治10年2月西南戦争西郷隆盛自刃、さらに翌年には大久保利通暗殺と、明治維新立役者たちの死去は、激動の時代終焉人々に思わせた。しかし六郎はそんな世の中変遷余所に、仇の居所を探る事に日々費やした養父・慕と叔父月下父母被害にあった原因知りたい強く懇願し10月月下から返事来て初めて父の職務の事、暗殺事件での藩の理不尽な裁定など詳細知り、父は職務全うしたのみで非がない事、犯人側残酷な行為何ら罪に問われていない事を確信した手紙には私怨復讐極力避けるべきだと叔父言葉書かれていたが、六郎は父の不幸を思い復讐の志を一層堅くした。 上京している旧秋月藩士を訪ねては、さりげなく一瀬直久の居所探った。一瀬は上京した秋月藩士の中で一番の出世組で話題上る事が多く六郎消息訪ねて怪しまれる事はなかった。 翌1878年明治11年)春、21歳六郎は一瀬が転任し静岡裁判所判事となり、甲府支庁勤めている事を知る。東京から急げば歩いて3日の距離であり、この朗報小躍りした六郎は、すぐにでも甲州街道走り出したい気持ちであったが、山岡鉄舟書生の身であり、迷惑をかける訳にはいかず、口実設けるため思案のすえ仮病を使うことにした。「最近撃剣学んでおりますが、練習過ぎて少々胸部痛めたので、しばらくの間神奈川県武州小河内村温泉湯治したいと思います」と申し出て許された。 4月初旬東京発って甲州に赴き、旅館一室借りて一瀬が出歩きそうなところを探索してみたが一度も姿を現さない。一ヶ月過ぎた頃、銭湯で「裁判所所長さんは明日東京行かれるそうな」という話を耳にした六郎は一瀬に違いない翌朝宿を出て裁判所門外にたたずみ、退庁するのを待ったが一瀬は現れない。翌朝も出かけたが同様の結果で、これは前日のうちに上京したのかと翌日東京方面走った途中で一瀬に遭遇する事なく東京へ着いてしまった。5月初めの事で、その後探索してみたが不調で、銭湯での噂は誤りであった悔やんだ6月になって再度甲府行ってみたが、一瀬の姿を発見できず、路銀尽きてきたため、東京に戻らざるを得なかった。生計のために11月群馬県熊谷裁判所雇員として勤務するが、明治12年夏、夏期休暇に入ると一瀬が上京するではないか退職し東京戻って一瀬を待ったが見つける事は出来なかった。

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東京へ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/05/03 05:17 UTC 版)

RAPES」の記事における「東京へ」の解説

1995年RAPES活動拠点東京に移す。メタル系のバンドROSENFELDメンバーだったGish、koichiを引き抜き活動第二章狼煙をあげた。毎年10月31日にはハロウィン・パーティーのライブをするようになった

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