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じごく-へん ぢ― 3 【地獄変】

(1)地獄変相」の略。

(2)書名別項参照)。

じごくへん ぢごくへん 【地獄変】

小説芥川竜之介作。1918年大正7)「大阪毎日新聞」に発表。地獄変の屏風(びようぶ)完成させるため一人娘犠牲にした絵師良秀の縊死(いし)するまでを描き、芸術道徳相克を示す。「宇治拾遺物語」などに取材


映画情報

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地獄変

原題:
製作国:日本
製作年:1969
配給:東宝
スタッフ
監督:豊田四郎 トヨダシロウ
製作:田中友幸 タナカトモユキ
原作:芥川龍之介 アクタガワリュウノスケ
脚色:八住利雄 ヤスミトシオ
撮影:山田一夫 ヤマダカズオ
音楽:芥川也寸志 アクタガワヤスシ
美術:村木忍 ムラキシノブ
編集:黒岩義民 
録音:刀根紀雄 トネノリオ
スクリプター:吉崎松雄 
照明:小島正七 
キャスト(役名
中村錦之助 ナカムラキンノスケ (堀川大殿
仲代達矢 ナカダイタツヤ (絵師良秀)
内藤洋子 ナイトウヨウコ (娘良香)
大出俊  (弟子弘見
下川辰平 シモカワタッペイ (弟子成岡)
内田喜郎 ウチダヨシロウ (弟子金茂)
中村吉十郎 ナカムラキチジュウロウ (公卿
鈴木治夫 スズキハルオ (側近の者)
天本英世 アマモトヒデヨ (家人
大久保正信 オオクボマサノブ (使者
音羽久米子 オトワクメコ (女房
猪俣光世 イノマタミツヨ (小女房)
沢村いき雄 サワムライキオ (大史
今福正雄 イマフクマサオ今福将雄 (老人
解説
芥川龍之介同名原作を「日本海大海戦」の八住利雄脚本化、「喜劇 駅前開運」の豊田四郎監督した文芸もの。撮影は「連合艦隊司令長官 山本五十六」の山田一夫担当した。
ストーリー※ストーリーの結末まで記載されていますので、ご注意ください
平安朝時代時の権力者堀川大殿は、天才絵師良秀に無量寿院壁面極楽図で飾るよう命じた。しかし良秀は、現実地獄より地獄的とするような絵を描き、大殿始終憤怒させていた。それほどにまで真実求めてやまない良秀。彼が情愛寄せるのはこの世にただ一人、娘の良香だけだった。ある日、良秀は良香と恋仲弟子弘見破門した。良香は嘆き悲しみ可愛がっているとともに弘見の後を追った。が、彼女は偶然に大殿の目にとまり、所望されて小女房に上ることとなった。大殿使者よりそれを伝え知らされた良秀は、娘の返上嘆願したが聞き入れられなかった。やがて、良秀の再三願いを入れて、大殿は彼に地獄絵を描くよう命じ、出来栄え次第で良香を返す約束した。良秀一一代大作は、大殿栄耀栄華が招いた民衆地獄あまねく描き、最後に大殿猛火に包まれて悶え苦し焦熱地獄絵を残すのみとなった。本当地獄を見ないとその真の姿が描けぬ、という良秀の願いを入れ、華麗なる檳榔毛牛車に火をかけた。そしてその犠牲者となったのは良香だった。やがて良秀が精根を傾けた地獄絵完成大殿は、屏風絵焦熱地獄苦悶する自分自身見て驚愕その時倒した燭台の火は、やがて大殿奈落の底誘いこんでいった。その時良秀はすでに自害していた。


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地獄変

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/07/17 17:34 UTC 版)

地獄変』(じごくへん)は、芥川龍之介短編小説。初出は1918年大正7年)「大阪日日新聞」(夕刊)。説話集『宇治拾遺物語』の「絵仏師良秀」を基に、芥川が独自にアレンジしたものである。高校課程において本作を扱う学校は多く、芥川の代表的作品の一つ。主人公である良秀の「芸術の完成のためにはいかなる犠牲も厭わない」姿勢が、芥川自身の芸術至上主義と絡めて論じられることが多く、発表当時から高い評価を得た。

なお、『宇治拾遺物語』では、主人公の良秀をりょうしゅうであるが、本作ではよしひでとなっている。

目次

あらすじ


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


時は平安時代絵仏師の良秀は高名な天下一の腕前として都で評判だったが、その一方で猿のように醜怪な容貌を持ち、恥知らずで高慢ちきな性格であった。そのうえ似顔絵を描かれると魂を抜かれる、彼の手による美女の絵が恨み言をこぼすなどと、怪しい噂にもこと欠かなかった。この良秀には娘がいた。親に似もつかないかわいらしい容貌とやさしい性格の持ち主で、当時権勢を誇っていた堀川の大殿に見初められ、女御として屋敷に上がった。娘を溺愛していた良秀はこれに不満で、事あるごとに娘を返すよう大殿に言上していたため、彼の才能を買っていた大殿の心象を悪くしていく。一方、良秀の娘も、大殿の心を受け入れない。

そんなある時、良秀は大殿から「地獄変」の屏風絵を描くよう命じられる。話を受け入れた良秀だが、「実際に見たものしか描けない」彼は、地獄絵図を描くために弟子を鎖で縛り上げ、につつかせるなど、狂人さながらの行動をとる。こうして絵は8割がた出来上がったが、どうしても仕上がらない。燃え上がる牛車の中で焼け死ぬ女房の姿を書き加えたいが、どうしても描けない。つまり、実際に車の中で女が焼け死ぬ光景を見たい、と大殿に訴える。話を聞いた大殿は、その申し出を異様な笑みを浮かべつつ受け入れる。

当日、都から離れた荒れ屋敷に呼び出された良秀は、車に閉じ込められたわが娘の姿を見せつけられる。しかし彼は嘆くでも怒るでもなく、陶酔しつつ事の成り行きを見守る。やがて車に火がかけられ、縛り上げられた娘は身もだえしつつ、纏った豪華な衣装とともに焼け焦がれていく。その姿を父である良秀は、驚きや悲しみを超越した、厳かな表情で眺めていた。娘の火刑を命じた殿すら、その恐ろしさ、絵師良秀の執念に圧倒され、青ざめるばかりであった。やがて良秀は見事な地獄変の屏風を描き終える。日ごろ彼を悪く言う者たちも、絵のできばえには舌を巻くばかりだった。絵を献上した数日後、良秀は部屋で縊死する。

映像作品

映画

1969年東宝製作。1969年9月27日公開。カラー・シネマスコープ作品。

スタッフ
キャスト

ほか

テレビドラマ

その他

関連項目




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