げいじゅつ‐しじょうしゅぎ〔‐シジヤウシユギ〕【芸術至上主義】
芸術至上主義
【英】:AESTHETICISM
芸術は、政治や宗教など他のすべてのものの目的から束縛されずに、完全に自立しており、純粋にその価値つまり美を目的として扱われねばならないとする立場をいう。それは芸術を創造する側にも、享受する側にもみられて、時に「芸術のための芸術(l´art pour l´art)」として唱えられた。これは19世紀半ばに初めて用いられたといわれており、「人生のための芸術(l´art pour la vie)」に対立するものとされる。この立場は19世紀末には、唯美主義の思潮と結びついて、極端な芸術への愛情として流行した。しかし美的体験への飽くなき欲求と美という一つの価値へのこだわりから、長つづきすることなく終わった。
芸術のための芸術
(芸術至上主義 から転送)
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芸術のための芸術(げいじゅつのためのげいじゅつ、仏: L'Art pour l'art、羅: Ars Gratia Artis、英: Art for Art's Sake)は、19世紀初頭のフランスで用いられ始めた標語。芸術それ自身の価値は、「真の」芸術である限りにおいて、いかなる教訓的・道徳的・実用的な機能とも切り離されたものであることを表明している。そのような作品は時として「自己目的的」(autotélique <ギリシア語 'autoteles')、すなわち人間存在の「内向性」や「自発性」を取り入れるために拡張された概念であると評される。日本ではこれを主義として捉え芸術至上主義と呼ぶこともある。
- ^ http://www.britannica.com/eb/article-9125149/art-for-arts-sake retrieved 2009-05-06
- ^ Poe, Edgar Allan (1850年). “The Poetic Principle”. E. A. Poe Society of Baltimore. 2009年5月6日閲覧。
- ^ Edwards, Owen (April 2006). “Refined Palette”. Smithsonian Magazine: 29 2009年5月6日閲覧。.
- 1 芸術のための芸術とは
- 2 芸術のための芸術の概要
- 3 関連項目
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