ハイブリッド‐システム【hybrid system】
ハイブリッドシステム
ハイブリッドシステム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/22 23:20 UTC 版)
ハイブリッドシステム(英: hybrid system、ハイブリッドダイナミカルシステムとも)は、連続時間ダイナミカルシステムと離散事象システムを含むシステムの総称である。非線形システム論の研究の中から生まれた概念とされているが、近年は離散事象システムからのアプローチも活発である。制御理論のうち最も広範な現象を扱える、最も複雑な理論といわれている。
- 1 ハイブリッドシステムとは
- 2 ハイブリッドシステムの概要
ハイブリッドシステム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/13 09:42 UTC 版)
「日産・Y51」の記事における「ハイブリッドシステム」の解説
フーガハイブリッド(インフィニティ・M35h)およびシーマに採用されるハイブリッドシステムは、車両前方から、エンジン、乾式単板クラッチ、モーター(電動機)1基、遊星歯車式トランスミッション、湿式多板クラッチの順で配置したパラレル方式である。搭載されるモーターの出力は50 kWで、モーターのみでEV走行のできるフルハイブリッド(ストロングハイブリッド)車でもある。 上がフーガハイブリッド(写真は欧州仕様車のインフィニティ・M35ハイブリッドのもの)の、下が標準車(写真はY50型フーガのものだが、トランク容量はY51型と同一の500 L)のトランクルーム。ハイブリッド車はバッテリーの搭載により標準車で採用されるトランクスルー機構が省略されている。 バッテリーには同社とNECの合弁企業であるオートモーティブエナジーサプライにより製造される1.3 kWhのリチウムイオンバッテリーが採用される。耐用年数は最悪条件下において10年/24万kmを見込んでいるという。バッテリーは後席後方に配置されるため、トランクのスペースは標準車よりも小さくなり、標準車には採用されるトランクスルー機構は採用されない。 エンジンには先代フーガの後期型にも採用されたV6 3.5 L VQ35HR型エンジンをアトキンソンサイクル化したものが搭載される。なお、「370GT」系および「370VIP」に搭載されるVQ37VHR型ではなく旧型に搭載されたVQ35HR型エンジンが搭載されたのは5,000 rpmで最大トルクを発揮するVQ35HR型のトルク特性のためである。トランスミッションにはコンバータハウジング内にモーターとクラッチが収められるガソリン車用の7速ATをベースとした非トルコン式のJR712E型7速ATが採用される。トランスミッションのトルコンレス化によりトルコンによるエネルギーロスをなくし燃費を10 %向上させており、トルコンを搭載しない代わりに高度なモーターの制御を行って車両後方のクラッチの繋ぎ離しを行うことで変速時のショックを和らげている。 搭載されるHM34型モーターは神奈川県の横浜工場で製造される。また、インバータの生産は座間事業所において、バッテリーの生産は同事業所内のオートモーティブエナジーサプライにおいて行われ、ハイブリッドシステムの中核となる部品は日本市場向けのリーフ同様に神奈川県内で生産される。 パワーステアリングには世界で初めて操舵時のみにモーターが駆動する「電動油圧式電子制御パワーステアリング」が採用され、電動パワステの利点である燃費向上への有効性と油圧パワステの利点である滑らかな操舵感を両立し、燃費を2 %向上している。 2019年12月の仕様変更でWLTCモードによる排出ガス並びに燃料消費率に対応し、ガソリン車・ハイブリッド車問わず全車で「平成30年排出ガス基準50%低減レベル(☆☆☆☆)」を取得するとともに、ハイブリッド車は燃料消費率が12.8 km/Lで、「2020年度燃費基準+20%」を達成している。 また、2011年(平成23年)9月21日には北米仕様車のM35ハイブリッドが0 - 400 m加速13秒9031を記録し、「フルハイブリッド車の世界最速0 - 400 m加速記録」としてギネス世界記録に認定された。
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ハイブリッドシステム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 15:57 UTC 版)
「ホンダ・アコードハイブリッド」の記事における「ハイブリッドシステム」の解説
ハイブリッドシステムには走行性能と低燃費を高次元で両立する新世代パワートレイン技術「EARTH DREAMS TECHNOLOGY(アース・ドリームス・テクノロジー)」を採用した「SPORT HYBRID(スポーツハイブリッド) i-MMD」(e-CVT)が搭載された。 新開発のLFA型エンジンに、同軸に並べた2モーター(モーター/ジェネレーター)とクラッチを一体パッケージとしてトランスミッションケースに内蔵した電気式CVTを搭載する。電気式CVTの上部には昇圧ユニットや2つのモーター制御ユニット、インバーターを内蔵したパワーコントロールユニットが置かれ、リアシート後部にはインテリジェントパワーユニット(IPU)と呼ばれるバッテリー制御ユニットやDC/DCコンバーターを一体化したユニットを搭載する。モーターはIPM(埋め込み式磁石)同期型で出力は124kW。初代に比べておよそ10倍、2Lのガソリンエンジンと同等の出力である。印加電圧は700Vに高められている。トルクは3Lガソリンエンジン車に匹敵するが、低回転時にトルクが大きいという電気モーターの特性により、発進時の加速は3Lガソリンエンジン車を上回る。 これまでのホンダのハイブリッドシステムでは電気エネルギーを用いて走行する、ゼロ・エミション走行ができなかったが、それを可能にした。発進と低中速域の走行ではバッテリーの電気エネルギーを用いて走行用モーターを駆動し、減速時には走行用モーターが発電機の役割となって運動エネルギーを回生する「EVドライブモード」を使用する。加速時やバッテリー残量が閾値を下回ると電池からの電力およびエンジンを用いて発電用モーターを回し発電した電力を加える「ハイブリッドドライブモード」を使用する。バッテリー残量が所定範囲内に維持されるように制御が行われる。70km/hの高速域ではオーバードライブクラッチによってエンジンが駆動軸に直結されるパラレルハイブリッド式の「エンジンドライブモード」を使用し、必要に応じてモーターアシストが行われる。3つのモードを状況に応じて最も適したモードに自動切替することにより、加速応答性とJC08モード燃費で30.0km/Lの低燃費を両立した。 ガソリン仕様よりボディが軽量化されており、フロントサブフレームはガソリンモデルのアルミとスチールのハイブリッド構造からオールアルミ製となり、ボンネットやリアバンパービームもアルミ化、スペアタイヤは省かれパンク修理キットを搭載する。低ころがり抵抗タイヤ、低ドラッグ鍛造アルミホイールとホイールカバー、低フリクションホイールベアリングなどを装備。空力性能も高められ、フロアアンダーカバーやリアデッキリッドスポイラーなどを搭載する。デザイン面ではヘッドライトとグリル周りのブルーアクセントやHYBRIDバッジでガソリン車と区別される。 以上の機構を採用したため、高い燃費性能が実現されている。電動サーボブレーキにより回生ブレーキと油圧ブレーキが適切な配分できくためハイブリッド車にありがちなぎくしゃくブレーキはなく、非常になめらかに減速できる。箱根などの坂道の上りでの出力が十分でなくエンジンも高回転で騒音が高いこと、また下り坂でエンジンブレーキの能力に制限がありブレーキがフェードしやすいことが雑誌カーグラフィック2013年9月号で指摘されているが,このクルマはガソリン車と違い機構上エンジンブレーキは存在しないので誤った記事である。ブレーキは油圧より回生が優先され、回生ブレーキは満充電の時にも発電した電力でエンジンを空転させることで失効しないため、原理的にはフェードはおこりにくい。ただし、Bレンジ時で満充電になったときは制動に変化が起きることがある。寸法は歴代の日本国内向けアコードシリーズでは最大で、全長と全幅は(Eセグメント)に匹敵する。 日本国内向けでは「LX」と「EX」の2グレードを設定。日本向けは(日米欧を通じて)アコード歴代初の足踏み式パーキングブレーキを採用している(2016年5月改良型は電動式に変更)。「EX」ではアダプティブクルーズコントロール(ACC)や5km/h以上の速度で前走車と衝突回避も可能になった進化型CMBS(衝突被害軽減ブレーキ)などを追加している。 オハイオで生産されるアメリカ向けは2015年モデルで販売中止となったが、2017年モデルとして日本で生産される新型を販売する予定となっている。
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ハイブリッドシステム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 08:25 UTC 版)
「アルゴリズム作曲法」の記事における「ハイブリッドシステム」の解説
単一のアルゴリズムモデルに依存したプログラムだと、なかなか美的観点から評価できる満足な結果を得られない。そこで、いくつかのアルゴリズムを併用して、その長所を合わせて互いの弱点を補うようなことがおこなわれる。ハイブリッドシステム作成という展開で、アルゴリズム作曲法には新たな道がひらけており、新鋭の作曲法も次々と編み出されている。手動でテストを繰り返しながらアルゴリズムを組み合わせてシステムを構築するため、ハイブリッドシステムの構築に多大な時間を要する点が問題である。
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ハイブリッドシステム (Hybrid System)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 04:38 UTC 版)
「制御理論」の記事における「ハイブリッドシステム (Hybrid System)」の解説
連続時間動的システムと離散事象を組み合わせたシステム。不連続な状態変化を伴う現象も扱うことができ、制御理論の中で適用対象の最も広いシステムであると言える。
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「ハイブリッドシステム」の例文・使い方・用例・文例
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