オブジェクトデータベース
【英】object database, ODB, object-oriented database, OODB
オブジェクトデータベースとは、オブジェクト指向プログラミングにおけるオブジェクトの概念を取り入れたデータベースのことである。
オブジェクトデータベースは、データそのものと、そのデータの処理方法をひとつのオブジェクトとしてデータベースに格納している。データが表の形式で格納されているリレーショナルデータベース(RDB)に比べ、複雑なデータ構造を高速に処理することが可能であるといわれている。とりわけ、画像などのマルチメディアデータの管理や、テキストや音声、動画、といった多様な形式のデータをまとめて管理する場合には、オブジェクトデータベースが適しているとされる。
オブジェクトデータベースの多くは、C++やJavaなどのオブジェクト指向プログラミング言語と密接に連携している。オブジェクト指向プログラミング言語と同じデータモデルを採用することによって、それらの言語で書かれたアプリケーションとの間でオブジェクトを共有することができるようになっている。
オブジェクト指向データベースを扱うためのデータベース管理システムは、特にオブジェクトデータベース管理システム(ODBMS)と呼ばれている。代表的なODBMSの製品としてはCachéやObjectStoreなどがある。
なお、従来のRDBにオブジェクト指向のデータ型やメソッドを追加して開発されたデータベースは、オブジェクト関係データベース(ORDB)などと呼ばれている。
参照リンク
オブジェクト指向データベース - (農林水産業の高度情報システム)
Caché - (インターシステムズ)
ObjectStore製品情報 - (ソニック ソフトウェア)
データベース: | インデックスファイル インハウスデータベース インメモリデータベース オブジェクトデータベース オンラインデータベース オンライン分析処理 オンディスクデータベース |
オブジェクトデータベース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/27 06:06 UTC 版)
オブジェクトデータベースは、オブジェクト指向プログラミングで使うオブジェクトの形式で表現されるデータを格納するデータベースである。オブジェクト指向データベースともいう。オブジェクト指向プログラミングにおいて、オブジェクトをその接続構造(オブジェクトグラフ)ごと永続化するといった用途に利用するのが容易であるなどといった、オブジェクト指向プログラミングや、オブジェクト指向プログラミング言語との関連がある。
- ^ Kim, Won. Introduction to Object-Oriented Databases. The MIT Press, 1990. ISBN 0-262-11124-1
- ウォン・キム、増永良文 (監訳) 、鈴木幸市 (監訳) 『オブジェクト指向データベース入門』 共立出版、1996年 ISBN 4-320-02840-6
- ^ Bancilhon, Francois; Delobel,Claude; and Kanellakis, Paris. Building an Object-Oriented Database System: The Story of O2. Morgan Kaufmann Publishers, 1992. ISBN 1-55860-169-4.
- ^ オブジェクトデータベースがどのように動くかを示すアニメーション
- ^ Barry, Douglas and Duhl, Joshua. Object Storage Fact Books: Object DBMSs and Object-Relational Mapping. Barry & Associates, Inc., 2001. ODMGがオブジェクトデータベース製品とオブジェクトリレーショナルマッピング製品の双方に対応したことを説明する文書
- 1 オブジェクトデータベースとは
- 2 オブジェクトデータベースの概要
- 3 概要
- 4 特長と課題
- 5 標準化とネイティブクエリ
- 6 関連項目
固有名詞の分類
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